もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2009年 知らない人について行きましょう。笑

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寒波襲う極寒の中、カルガリー出発です。

いき揚々と走っていると、タイヤが滑る感触が。

パンクです。

いつもの様にその場で直すと、後ろに一台の車が止まりました。

まぁよくある事です。

 

「どうした?大丈夫か?」

「うん。パンクしたけど、ちょうど直し終わったとこ」

「今日はどこまでいくんだ?」

「決めてない。後30キロくらい走ったら適当に野宿するつもり」

「野宿だって!?こんな寒い日に外で寝たら凍っちまうよ。
よかったらウチに泊まりなさい。」

 

で、一瞬のうちに色々考えた。
当然のリスクであるこの人は善人か?悪人か?
正直、寒さも危険な程ではないし、出来ればもう少し進んでおきたい。

だけど
面白そうだなと思ってしまった。
強いていうならカンだ。

 

「マジっすか~ありがとうございます。」

 

よし。知らない人について行こう。その人はトロイと言い、10キロ先に家が有るからと車に自転車を積み込んだ。

閑静な住宅街にある家に案内され、

 

「シャワーを浴びたら、ディナーを食べに行こう。
今日はターキーだぜ。」

 

ちょっとうますぎる気もするが、のっかろう。

気持ちいいシャワーを浴びて、またカルガリーへ向け出発。

トロイは元サイクリストでオーストラリアやニュージーランドを走り、
バックパックでアジアなどを旅したという。

なるほど。旅人か。
ちょっと安心。

すると突然

「ビール飲む?」

プシュッ

ビール片手に運転を始めた。

おいおいおい・・・


一抹の不安を残し、カルガリーの住宅街へ入った。

なるほど。今日はホームパーティらしく、 (後日収穫を祝う感謝祭だったと判明)
そこに招待してもらう感じだ。いきなりターキーだなんて
ちょっとうますぎると思ったが、そういうわけか。

中に入ると、トロイの親戚が赤ちゃんからお爺ちゃんまで
15人くらい集まっており、皆暖かく迎えてくれた。 

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もう先ほどの不安はなくなり、すっかり楽しめた。

料理は、これぞホームパーティと言うものばかり。

ターキーに、マッシュポテト、コールスローグリーンピース
芋揚げ、酢の物。その他数多く。

デザートはデザートでパンプキンケーキに、チェリーパイ
チョコレートフォンデュまであって、とにかく豪華だった。

どれも美味しく、本当に楽しい一時で大感謝だった。 

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この時までは・・・

 

9時頃皆が帰り始め、最後に僕達が家を出た。
トロイは車に行かずガレージへ入って行った。

「?」

何でだろう?
と思い中に入ると

突然 、トーンを落とし


マリファナ知ってる?やる?


ん?なんかマリファナって聞こえたけど、さすがにそりゃないか

わからないりをしてるとふりをしてると、
今度はしっかり

 

マリファナだよマリファナ。やる?

あぁ、やっぱし・・・

いや、俺はいいや 


と丁重にお断り。


すると家主のじっちゃん、ばっちゃんもガレージへ入ってきて
さっきまで、赤ちゃんと赤ちゃん言葉で戯れていたのに 、急にマフィアみないな表情で当然の如く、タバコ葉とマリファナを混ぜて、ぷかぷかと吸い始めた。

>そのキャップ見事なり !!

いやいや、言うてる場合か~!
なんじゃそりゃ~
なんで一般家庭にマリファナがあるんだー!

まるで下手な映画の世界にいるようだ
さっきまで和やかムードだったのに、マリファナの匂いに包まれた。

雰囲気は危なくない。いけないことをやっている空気感もない。
普通の食後の一服という感じで、吸い終わると何事もなかったかのように
車に乗り込みトロイの家へ向かった。

カナディアンカルチャーの光と影をいっぺんに体験出来た
素敵な夜でした。その後懲りずにもう一泊お世話になりました。

ありがとう。トロイ

 

2009年現在マリファナはカナダでも違法です。だだ前科が付くことがないので事実上半合法みたいです。合法に向かってはいるみたいですが、今んところグレーゾーンとの事です。

その後2018年に合法化

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