心さんの紹介で、ナバホ族のレアリさんを尋ねさせてもらえることになった。
ナバホ族とは、モニュメントバレーを管理し、その一帯で生活しているインディアンの部族。
レアリさんはモニュメントバレーにある学校の用務員さんで、そこの学校の敷地内にあるナバホ族の伝統家屋ホーガンに泊めてもらえる事になった。なのでタイトルは正式にはレアリさん家ではなく、「ナバホ族 レアリさんの勤めている学校のホーガンに」である。
心さんは去年アメリカを走ったときお世話になったという。
心さんが「今からレアリさんにメールするけど、もし興味があるなら、ガクが行ってもいいか聞いてみるけど、行く?」
正直一瞬迷った。物凄い興味はある。が、やはりネックは英語。僕はからきしダメなのだ。
偶然の出会いならまだしも、そこまでしておいて英語の話せない奴が行っても、相手に悪いのではないか。
だけど
「行きます!」
虎穴に入らずんば虎子を得ず。
英語は話せないでも、だからこそ行く
心さんは僕が英語を苦手といていることも含めメールをしてくれ、そして返信が返ってきた。
そこには、僕がホーガンに泊まっていいこと、迎える準備があるから手前のブランディングかメキシカンハットの街で、電話して欲しいとの事だった。
電話・・・。いきなりの難関だ。大丈夫だろうか
つたない英語でいきなり電話より、まずはメールで挨拶しておいた方が、スムーズに話が進むだろうと思い、ソルトレイクに居る時レアリさんに宛てて辞書を引き引きこんなメールを打った。
Dear Larry
Hello. My name is GAKU. Nice to meet you.
I am a Japanese cycllist aiming at around the world trip in friends of koko.
Thank you that I can be stay in Hogan.
It is 10-12 days later that I arrive there. now I stay salt lake city.
I talk on the telephone if I arrive at Blanding or Mexican Hat, utah.
I am no good speak English. Because I think that trouble you. sorry.
Later,
GAKU
ん?なんか変?
だから言ってるでしょ?英語出来ないって。まぁ優しく見守っていて下さい。
で、最後の一文。
「僕は英語が得意ではないので、あなたに迷惑をかけるかもしれませんが、よろしくお願いします」
と、したかったのだが、どう探しても日本人的な「よろしくお願いします」がわからなかった。
しかたなくソーリーで締めくくり、
「あなたに迷惑をかけると思います。すみません」になってしまった。
ん~。やっぱりおかしい。
いくら回りくどい言い方をしないアメリカでも、これはさすがに・・・
低姿勢で誤ってるのか、めちゃめちゃ図々しいのかわかりゃしない
一瞬削って送ろうかとも思ったけど、このメールで僕が英語が苦手という事を伝えるのは、最も重要なことなのだ。
・・・ええーーぃ。いったれーー。半分やけで送信ボタンと押した。
ポチッと。
伝われーとめちゃめちゃ思いをのせて。