もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2009年 ナバホ族 レアリさん家に泊まろう 休日編

石炭掘りって言ったら

 

発破ぁ!!

 

とか

 

茶漬け禁止だー!!

黒部の太陽 慎吾ちゃんより)

とかの世界かと思ってました。いやあれはダムの話しですけどね。

でも

 

f:id:sunsunfamily:20190815133221j:plain



なんだそういうことか。安心したようなちょとガッカリした様な。

 

僕らは夜も明けきらないうちから、レアリさんの車に揺られていた。
まず石炭堀りの前に、レアリさんの飼っている馬に餌をあげに行く事になっている。

町外れに、馬小屋というか荒野に柵あり、そこで沢山の馬や、牛、ロバなどが飼育されている。
そのうちの馬3頭が、レアリさんの馬だと言う。

 

「手前がラッキー。奥がダスティ。彼らはは元々飼育されて育ってきているから、賢く紳士なんだ」

f:id:sunsunfamily:20190815133252j:plain


「でこっちは、ヘイロウ。彼は野生で育った馬なんだ。野生で育ったからね、とてもエナジーに満ちているんだ」

f:id:sunsunfamily:20190815133315j:plain

さすがインディアン部族。馬を語らせたら熱い。

で、気になったのがこの子達。

f:id:sunsunfamily:20190815133336j:plain



何故か柵の外にいる
なんでだろうと思って聞いてみた。

「あぁこいつらは誰の所有物でもない野良馬さ。」とさらっと

う~ん。野良馬と野生紙一重な気もするが・・・

 

でも面白い事にこの野良馬達、自由にどこへでも行けるのに柵の近くをバツが悪そうにウロチョロしている。
まぁ餌のおこぼれを貰っているんだろうが、柵の中を見つめ「いいなぁ柵の中」みたいな目をしている。
逆に、柵の中の馬達は「いいだろ~」といわんばかりに生き生きしていた。

 

・・・なんか人間社会を見ているようだった


その後石炭をピックアップトラックいっぱいに積み(一回90ドル。でもレアリさんはお父さんがここで働いているので、タダで貰っているのだという)

f:id:sunsunfamily:20190815133405j:plain

ナバホのフリーマーケット

f:id:sunsunfamily:20190815133424j:plain


レアリさんと周りながら、いろいろナバホの工芸品や食についてわかりやすく説明してくれた。

そこで昼飯を食べていたときの事。

 

「2日後にナバホの大きなセレモニーがあるんだ。それまでいなよ。」

 

・・・2日後。実は僕はグランドキャニオンに行った後、大きく東へ迂回してからメキシコに入ろうと思っていた。

そこにはクレーターや、化石の森公園、白い砂丘ホワイトサンズがあり、見ていきたかったからだ。
アメリカのビザは後一ヶ月とちょっと。すでにギリギリだ。ここで後2日も居たら完全にアウトだろう。たった2日。されど大きな2日である。だけど・・・

「残ります!!」

 

その瞬間、上記見所を全て捨てた。

理由は簡単、この出会いはもう2度とないからだ。

まぁ正直全く後悔がないわけではない。

だけど僕が残ると言った後、満面の笑みでナバホバーガーをほおばるレアリさんを見て

これでよかったんだ。と強く思った。

f:id:sunsunfamily:20190815133518j:plain

 

 

 

 

スポンサーリンク