9時ホステルを出発。国境へと向かった
緊張と不安。どんな世界が待ち受けてるのか・・・
アメリカに出国審査はない。故に出国用のイミグレもない。
にもかかわらず、出入国カードを返却しなければならない。
なんつう傲慢さ。最後の最後までアメリカらしい
ともあれ、係員を捕まえなんなく返却終了。
自転車を押しながら、国境である橋を登っていき、一番高いところが国境
ドキドキ
緊張してきた
てっぺんを過ぎ、メキシコ側に入りしばらく進んだ時、明らかに空気が変わった
それらが混ざり合い独特のにおいを作り出している。
途上国の空気だ・・・
さらに町並みも一変した。ボロい建物、デコボコで水はけが悪くそこらじゅうに水溜りが出来ている道路、たむろする人々
距離にしてアメリカと100mもない。だけどこの変わりようは・・・
これだから国境越えは面白い
途上国の空気に包まれた瞬間、全身の毛穴が開くようにドキドキがワクワクへ変わった。
入国審査も無事終了。話には聞いていたけど、イミグレの係員でさえ英語が通じなかった。
こりゃ早く覚えないとしんどい。もう本当全くわからなかった
ファレスの街は武装警察がそこらじゅうにわんさかいたが、やばそうな雰囲気は全くなかった。
が、やはりさっさと抜けてしまおう。
ファレスの写真がないのは、決してビビッて撮れなかったわけじゃないよ。笑
だけど、僕の持ってるメキシコの地図は超アバウトなフリーマップ。結果的に迷わず幹線道路にまで辿り着いたけど、早く地図を買わなくては・・・
走っていると色んな所から声がかかる。さすがラテンの国だ。
スペイン語がさっぱりなので、笑顔で通り過ぎると、追いかけてくる人がいた。
「え~。なになに」と内心ビビッていると
どうやらペットボトルを渡したかったらしい。
そこまでして渡してくれるとは・・・
ラテン人恐れ入る
さらに走っていると、前方で大きめカメラをもったおっちゃんが、僕を映していた。
さすがラテン。カメラも気合はいってんな~と、過ぎようとした時
「ちょっと止まって~」みたいな事を言われ、何か言ってきた
「ごめん、スペイン語わかんないんだ」と言うと
英語で
「テレビ局なんだけどちょっと取材させてくれない?」
テレビ局~?うさんくさ。もうアメリカの時みたくなんでもなんでも信用しないぜよ。
げっ。本物・・・?
本物だったら話は別だ。ただがっつくと嫌らしいので、
「あまり時間ないからちょっとだけなら。」
うおぉ~ テレビデビューだ~
三脚にカメラが載せられ、僕にはマイクが渡され事前に質問する内容を聞かされ、いざ本番。
どこから来て、どこへ行くのか?何故そんな事をしてるのか?どこがよかったか?
などなど。一通り質問が終わると、僕の自転車を嘗め回すように撮っていき、最後に僕が走っているシーンを撮影して終了。
おっちゃんは満足そうに「ありがとう、気をつけてね」といい去って行った。
入国早々とても面白い体験が出来た。
あまり実感はないけど、他人から見ると自転車で旅してっるってやっぱ変わってんだろうなぁと改めて思い知らされた。
放送されるかなぁ?さすがに図々しくって放送日は聞けなかった
その後、地図も無事に手に入れ、ようやく現在地と街の配置を把握できた。
まだほんの数十キロだけど、かなり面白い国な予感
よっしゃ~~!!
いっくぞ~~~~~~!!!