オガタさん宅を後にし、向かうは70キロ先のカマルゴだ
そこではオガタさんの友達のフランシスコさんと落ち合う予定になっていた
10時に出発したので、楽勝なんだけど、約束の時間が2時半~3時。
出発がおしたので、のんびりサイクリングとはいかなかったけど、なんとか2時過ぎにカマルゴへ到着。
待ち合わせはプラサセントロ。この町のランドマーク的なとこらしく、その辺のメキシコ人に聞いても皆的確に教えてくれたので、難なく時間内には着けそうだった。
セントロ近くで道を聞いていると、見るからに人の良さそうな人がニコニコしながら近づいてきた。
あ~。ぽいなぁ
と思っているとやっぱり
「ガク?僕はフランシスコです」
やった~。出会えた~
「そうですそうです。オガタさんの紹介で来ました。よろしくお願いします」
と告げると、家族を紹介するねと言われ程近くのプラサセントロに向かった。
そこには奥さん、娘さんの他に数人の友人が待っていてくれた。
よかった~時間内に着いて。内心すごくホッとした。紹介である以上ルーズになる訳にはいかない。
フランシスコさんも、英語は片言程度話せる。
だけど、驚いた。娘のベアトリスはもろペラだった。
しかも大体メキシコ人の英語は聞き取りずらいが、彼女は非常に綺麗に英語を操っていた。
後で聞いたらアメリカに留学経験があるという。なるほど。
彼女が通訳として皆の質問を英語にしてくれた。色々な事を聞かれまくった。
これも後で聞いた話だが、友人はラジオのパーソナリティをやっているので、僕を紹介するのだと言う。なるほど・・・
なんかいろんなところで広がってくな。
一通り質問が終わると、「たまにこの町にも観光客は来るけど、あなたはその人達と違ってニコニコしてて凄くいいわね。とても大切な事よ。肌の色もメキシコ人みたいで。日本人には見えないわよ」
そんな言葉がすごく嬉しい。
その友人は別れ際ナッツをくれた。実はそのナッツ、カマルゴでみんなに貰いまくって物凄い量になっていた。なので、「たくさん持ってるからいいよ。ありがとね」
と伝えると
「それはどこのナッツ?カマルゴ?いい?ここヒメネスはナッツの産地なの。カマルゴのより全然おいしいのよ」
とまた大量にもらってしまった。恐らく全部で3~4キロある。
だけど、これが一度食べると止まらない。すごくおいしい
まぁともあれ、そこからは友人達と別れタクシーに自転車を積みご自宅へ案内された。
これまた、綺麗な立派な家だった。寛がせてもらっていると、ご飯にしましょうと
時間を見ると4時前。これは昼飯なんだろうか?夕飯なんだろうか?
でも今日は昼飯そこそこに走ってきたので嬉しい限りだ。
トルティージャに挟んで食べるメキシカン。
屋台もいいけど、やっぱり家庭の味が最高だ。
どれもおいしく頂いた。
本当に見るからに人が良さそうな家族で、もちろん家族仲も凄くよかった。
お父さんもお母さんも、包み込むような優しさがあったし、娘のベアトリスはとても目が大きい健康的なメキシコ美人だった。後ろの絵は彼女が書いたのだと言う。英語といい絵といい驚くことばかりだ。
なんでだろう?言葉がわかんなくて、初めて会う家族なのになんでこんなに居心地がいいんだろう
で彼女がチキート。なぜかめちゃめちゃ愛された。おてんば娘
お父さんに、これからビリヤードしに行こうと言われ、再び町へ出かけた。
僕もうまくはないが、味噌っかすにならない程度の腕は持っていたのですごく楽しめた。
やっぱり、テレビゲームよりこっちの方がいい。
色々な話を訳してくれるベアトリスとはすごく仲良くなれた。
そこで再びの「アイ ラブ ユー」
もちろんラテンの深い意味はない。
わかってる。
わかってるよ!
いいだろう!?久しぶりにちょっと噛み締めたって。(笑)
楽しい時間が過ぎ、お茶してスパーに寄って帰ってきた。
10時過ぎの事だ。
じゃディナーにしましょうか
え!?
よく食べる僕でも、4時にしっかり食べて、8時に摘んだら結構お腹いっぱいだ。
ディナーと言ってもトウモロコシを茹でたのを頂く夜食に近いものだ。
気になってメキシコ人はいつも何時にご飯食べてるの?と聞いてみた
以外にも日本とあんまり変わらなかった。
今日は僕がいて、遊びに行ってたから、こんな感じなんだろう。
出会いと別れは繰り返す。切ない別れの後は、楽しい出会いが待っているのだ。
本当に居心地よく過ごさせてもらった。