ルチャ~~~リ~~~~ブレ~~~~~~
マイクを持った司会がそう叫ぶと、観客が歓喜の渦に包まれる・・・
煌びやかな照明に溢れかえる観客。中央のリングはまるで異世界の空間のようだ。
歓喜とブーイングで華やかに登場する屈強なレスラー達。
多種多様に繰り出される技。華麗な空中戦に加え、漫才師レスラー、ホモ系レスラー、マッチョなレスラーに怯えるコミカルに演技するレスラー。
ルチャリブレは最高にエンターテイメントの高められたプロレスだ。
ここに同じ宿の日本人13人で行く事になった。
事の発端は、服部君がルチャリブレを見て面白かったということから是非連れてって欲しいとお願いし、一番盛り上がる金曜日に行こうということになり、当初は服部君、井戸さん、僕の3人の内はな話から始まった。
僕は全く知らなかったのだけど、ルチャリブレは日本人旅行者にも知れ渡ってるらしく、宿でそんな話が出ると、
「金曜に行きますけど、一緒に行きませんか?」と気軽に声を掛けていた。
そのうち、向こうの方から
「プロレス一緒に行ってもいいですか?」
と声が掛かるようになり、僕も連れてって貰う立場ながら
「もちろん。一緒に行きましょう」
それで最終的には、男性4。女性9の13人で出かけることになった。
さて、
「無責任に受けまくったけど、俺なんも把握してねぇぞ・・・。どうすんべぇ」
とりあえず、服部君に先導を頼み地下鉄で会場近くの駅へ
会場に近づくと、覆面やプロレス関連グッズを売ってる屋台で物凄く賑わってる。
そこで、女性2人は買い物のため別れたので会場へ向かったのは11人
チケットを買うのも一苦労。席により値段がまちまち。なにを買っていいか僕にはさっぱり。
そこでスペイン語を話せるテッペイ君と服部君にお任せ。僕は連絡役でみんなとチケット売場をいききし、100ペソのチケットを11枚購入。
会場内もテッペイ君の語学力でなんとか席に着け、見ることが出来た。
試合は何枚かの対戦カードに別れ、3対3のタッグマッチだ。
初めは練習を見ているような試合だったが、次第に選手も客もヒートアップ。物凄い熱を帯びてきた。
試合も熱も佳境セミファイナル。
司会がノリよく選手を紹介し客が歓声を上げる。
「TA~~~~~~~ICHI~~~~~~~!!!」
あ~~~~~~~!!!!!!
宿に泊まってる人じゃ~~~~~ん!!!!!
やっぱり出てたんだ~~~。実は宿を出発するちょっと前に荷物を抱えてこの人が出て行ったのだ。
正直に書かせてもらうと、僕は旅人とはすごく気軽に色々話せるが、この人は威圧感と言うかプロレスオーラが凄くあり、髪の毛もガタイもまさにプロレスラー。で今まで喋りたいけど喋れずにいた。それは僕以外でも皆同じだった様だ。
ちなみに亀田三兄弟の末っ子も当時僕等の日本人宿に泊まっていたくらい、旅人以外の色々な人がサンフェルナンド館には滞在している。
もう超興奮。
「たいち~~~~~~」
叫びまくり。
時にはコミカルに、でも技や空中戦は物凄い迫力で大満足。とても面白くエキサイティングでなにより観客のノリがいい。タイチさんチームも勝利した。
岐路も誰もはぐれることなく無事全員で帰還を果たし一安心。
結果。皆を誘いまくった俺
何もしていない・・・!!!
服部君、テッペイ君。あざした。
翌日
勇気を振り絞り、朝食に降りてきたタイチさんに声を掛けてみた
「おはようございます。昨日試合見させてもらいました。とても凄かったです」
とちょっと話をさせてもらうと、その見た目とは裏腹に物凄く柔らかく優しい方でだった。
どんどん自分の中の世界が広がっていく。やっぱり旅とは人だなぁ。
(注 ルチャリブレは写真不可との事で写真はありません。残念。
Mexiko