わー わー
オーレー オーレー
ピーーピーーーピーーー
パチパチパチパチーーーーーーー
マタドールが牛を華麗にかわし、剣を牛に刺すたび物凄い歓声があがる。
盛り上がるメキシコ人をよそに
・・・・・。
言葉を失い拍手すら出来ない我が日本人チーム。
人様の国の文化を惨い、可愛そうなどと気安く言う事は出来ない。
グサッ
ドバドバドバ~
血を大量に流し、最終的には息絶える。
・・・・。
惨い。
はい。そんなわけで闘牛に行ってきました。
円形ですり鉢上の闘技場に入った時は、みんなテンション高く、はじめて見る闘牛に心を躍らせていた。
マタドールと呼ばれる剣士と荒れ狂う雄牛の一騎打ち
最終的に牛が命を落とすとは知っていたけど、そこには清清しい決闘が待っているのだろうと。
が、現実の闘牛はもっともっとリアルだった。
最終的なマタドールは一人で止めを刺すのだが、馬あり、剣士数人い、じわじわと弱らせて仕留める。
牛
頑張れ!!
が、やられてしまう。
次
頑張れ!!
やられてしまう
次
頑張れ!!
やられてしまう。
そんなこんなで、バッタバッタと倒れていく牛。
瀕死の重傷を負い、フラフラになり、膝がガクッと折れる。
それでも、マタドールに促されるまま立ち向かう牛
自分の死期を悟っていても、それでも果敢に向かっていく牛。
こいつらはまさに
武士、いや侍だった。
始めのうまくないマタドールの闘牛は可愛そうだけだったけど、次第にうまいマタドールに変わってくると、可愛そうとか思わなくなってくる。
牛対人の一騎打ち
牛も、己の全てをかけ向かっていく
ヒラッっと牛の猛攻を交わし、頚椎へ剣を突き立てる。
一瞬だがスローモーションに見える。そこに命のやり取りが生々しくあるからだ。
こいつらかっこいい
なかなか一日でこの文化を理解するのは難しそうだ。
でも見ておけてよかった