僕は出発を決意した。
お世話になった人にメールもしたし、決意表明のブログも書いた。
キリッと「明日出ます」と宿の清算も済ませた。
そう。
3日前の話だ。笑
・・・またやっちまったい。
うぅ。出れないよぅ。
いや、今日こそはもう本当に行く。
いい加減にしろ!俺!!
よし。今日こそはなにがあろうと出発だ。
正直色々誘惑は多い。しかも今は出戻ってきた友達が多かった。でもだからこそだ。
出発は、後ろ髪引かれるくらいがちょうど良い。
前日にすでにある程度パッキング済みなので、10時ごろには出発の準備が整った。
なのに、そっからジュースとパイを買いに行き
宿で食べる
ようするに、名残惜しいんだ。
皆にお別れを告げ、写真撮影会。
チャリダー3人
カナダはカルガリーで3人で写真を撮って、
「もう3人で集まることはないかもしれませんね」
といいつつ、3回目の再会。
また集まれるといいですね。あざした。
サンフェルで出会った人、出来事を紹介出来たのは本当にごく一部ですが、全ての皆さんにとても感謝しています。
さて出発。
・・・・。
いや、どうしよう。本当に寂しい。
今にも、「やっぱもう一泊します」って本当に言っちゃいたい
でも。
その言いかけた言葉をグッと飲み込み
どうもありがと~!!!
また会おう~!!!!!!
見送られながら、沢山の思い出の詰まったサンフェルナンド館を後にし、大都会へ漕ぎ出す。
本当に居心地の良い宿でした。全ての出会いに大感謝です
ちなみにここからは、ソロで走ります。井戸さんは日本からの荷物待ちで、心さんはこの前着いたばかりだからだ。
っていきなり大渋滞かよ。
もうちょっと感傷に浸らせろよな。めんどくせー
それでもノロノロと進んでいたんだけど、大通りに出てしばらく行ったら
ピタッ
・・・ん?
しーーーーーん。
6車線の大通り。こんなに車で溢れかえっているのに、めちゃめちゃ静か。
みんなエンジンを切って待っているようだ。
「こりゃただの渋滞じゃないな。本当に行けんのかよ?まじサンフェルに帰りて~」
泣き言を言いながら普段はしないけど、埒が明かないので車の脇を縫って先へ進んだ。
とようやく先頭に出れた。
ん?あれは
やっぱデモだ。警察も出てるけど、静観している。
こっちはデモで道を塞ぐのは日常茶飯事らしい。クラクションならしたり、「早く蹴散らせ」と警察にどなる運ちゃんもいない。
抜けれるかな?と恐る恐る突っ込んだが、問題なく通過。
当然デモを抜けると
道路独り占め。だけど、思わぬ時間を食っちまった。
市街地を抜け、なんとこさ郊外へ。
さてこっからは山越えだ。メキシコシティは盆地なので、どこへ行こうが必ずこの山を越えなければならない
ひたすらゆっくり上り坂。傾斜は緩いけど、鈍った体には堪える。
わかっるかなぁ。この微妙な上り。
本当は街まで行くつもりだったけど、ちょうどいい牧草地があったから今日はここで野宿。
正直ヘトヘトだった。
ご飯を食べ、日記を書き、ブログ用の文章を書いてると
ヒュルルルルル~。 ワオワオワオ~。
げっ。明らかに人の声。
慌ててライトを消し、テントのファスナーを開け確認してみる。
2~3人の人影が遠くに見える。
やっべーーーーー
つづく。