もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2010年 一ヶ月の沈没のち、ときどきチャリダー メキシコシティからの脱出

僕は出発を決意した。

お世話になった人にメールもしたし、決意表明のブログも書いた。
キリッと「明日出ます」と宿の清算も済ませた。

 

 

 

 


そう。

 

 

 



3日前の話だ。笑

 

 


・・・またやっちまったい。

f:id:sunsunfamily:20190816165132j:plain

 

 


うぅ。出れないよぅ。

 

 

いや、今日こそはもう本当に行く。
いい加減にしろ!俺!!

 

よし。今日こそはなにがあろうと出発だ。

 

正直色々誘惑は多い。しかも今は出戻ってきた友達が多かった。でもだからこそだ。
出発は、後ろ髪引かれるくらいがちょうど良い。

前日にすでにある程度パッキング済みなので、10時ごろには出発の準備が整った。

f:id:sunsunfamily:20190816165202j:plain

 

なのに、そっからジュースとパイを買いに行き

f:id:sunsunfamily:20190816165219j:plain

宿で食べる

 

ようするに、名残惜しいんだ。

皆にお別れを告げ、写真撮影会。

 

チャリダー3人

 

カナダはカルガリーで3人で写真を撮って、
「もう3人で集まることはないかもしれませんね」
といいつつ、3回目の再会。

また集まれるといいですね。あざした。

サンフェルで出会った人、出来事を紹介出来たのは本当にごく一部ですが、全ての皆さんにとても感謝しています。

さて出発。

f:id:sunsunfamily:20190816165326j:plain

 

 

・・・・。

 

 

 

 

いや、どうしよう。本当に寂しい。
今にも、「やっぱもう一泊します」って本当に言っちゃいたい

 

 


でも。

 

 

その言いかけた言葉をグッと飲み込み


どうもありがと~!!!


また会おう~!!!!!!

 

見送られながら、沢山の思い出の詰まったサンフェルナンド館を後にし、大都会へ漕ぎ出す。

本当に居心地の良い宿でした。全ての出会いに大感謝です

ちなみにここからは、ソロで走ります。井戸さんは日本からの荷物待ちで、心さんはこの前着いたばかりだからだ。

 

っていきなり大渋滞かよ。

f:id:sunsunfamily:20190816165421j:plain



もうちょっと感傷に浸らせろよな。めんどくせー

それでもノロノロと進んでいたんだけど、大通りに出てしばらく行ったら

 

ピタッ

f:id:sunsunfamily:20190816165441j:plain



 

・・・ん?

 

 

しーーーーーん。

 

 

 

6車線の大通り。こんなに車で溢れかえっているのに、めちゃめちゃ静か。

 

みんなエンジンを切って待っているようだ。


「こりゃただの渋滞じゃないな。本当に行けんのかよ?まじサンフェルに帰りて~」

 

泣き言を言いながら普段はしないけど、埒が明かないので車の脇を縫って先へ進んだ。

とようやく先頭に出れた。

 

ん?あれは

f:id:sunsunfamily:20190816165541j:plain


やっぱデモだ。警察も出てるけど、静観している。

f:id:sunsunfamily:20190816165556j:plain

こっちはデモで道を塞ぐのは日常茶飯事らしい。クラクションならしたり、「早く蹴散らせ」と警察にどなる運ちゃんもいない。

抜けれるかな?と恐る恐る突っ込んだが、問題なく通過。

 

当然デモを抜けると

f:id:sunsunfamily:20190816165618j:plain



道路独り占め。だけど、思わぬ時間を食っちまった。

市街地を抜け、なんとこさ郊外へ。

さてこっからは山越えだ。メキシコシティは盆地なので、どこへ行こうが必ずこの山を越えなければならない

ひたすらゆっくり上り坂。傾斜は緩いけど、鈍った体には堪える。

f:id:sunsunfamily:20190816165636j:plain



わかっるかなぁ。この微妙な上り。

本当は街まで行くつもりだったけど、ちょうどいい牧草地があったから今日はここで野宿。

f:id:sunsunfamily:20190816165652j:plain

正直ヘトヘトだった。

ご飯を食べ、日記を書き、ブログ用の文章を書いてると

 

 

 

 


ヒュルルルルル~。 ワオワオワオ~。

 

 


げっ。明らかに人の声。

 

 


慌ててライトを消し、テントのファスナーを開け確認してみる。

 

 

2~3人の人影が遠くに見える。

 

 

やっべーーーーー

 

 


つづく。

スポンサーリンク