もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2010年 一期一会

涙が出た。

 

 

 

泣きそうになるくらいの別れは、数々あったけどその度に涙を堪えて笑顔でさよならをしてきた。

 

 


でも今回は無理だった。

 

 

 


授業が終わる事とホームステイが終わる事を先日告げた時、本当に驚き悲しい顔になって繰り返し、「もう行ってしまうなんて考えられないよ。もうちょっといなよ」と引き止めてくれた。

 

 

 

人は言うかも知れない。

 

 

 

「お金を払ってのホームステイなんだからそう言うに決まってるじゃん。」

 

 


そうかもしれない。

 

 


「社交辞令でみんなに言ってんだよ」

 

 


そうかもしれない

 

 

でも、はっきりと解る。

 

 


本当に悲しがってくれてることが。

 

 

 

お別れの時。僕は朝早く出て行くので夜にお別れを告げた。
パパのロベルトは仕事で不在だったので昼にお別れを告げてある

借りていた鍵を返す。

拙いながら覚えたてのスペイン語で思いつく限りの必死に感謝を述べる。


サンディママが言う。


「いつでも戻ってらっしゃい。ここはあなたの家で、私達の家族なんだから」


いつもニコニコ笑っているママが目に涙をいっぱい溜めている。


もう駄目だ。返す言葉もなく涙を堪えるのに必死だった。ちょっとでも口を開くと今にも涙がこぼれそうだった。


さらに、ママはノートを取り出し声を震わせこう言ってくれた。

 

「ICHIGO ICHIE」

 

一期一会。

 

 

予期せぬ日本語での美しい言葉に
涙が溢れてしまった。

 

 

 

もう無理だった。

 

 

感謝を述べたいのに、その為にスペイン語を覚えたのに、

 

 

絞りだすように「Gracias」というのが限界だった。

 

 


泣きながらお別れのハグをしてくれた

 

 

 

 

すげぇ幸せなホームステイだった。

 

 


部屋に戻ってもしばらく涙が止まらなかった。

 

 

本物の言葉は胸を打つ。

 

 


一期一会

 

 

ありがとう。グアテマラでの僕の家族

 

 

 

やべぇ。また泣けてきた・・・

 

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