若干の戒めというかなんというか
一日平均100キロは走りますよなどと、日本人宿で言っていたのに、アンティグアを発って45キロ、69キロ、90キロ、35キロ、69キロと一日たりとも100キロを走っていない。
ここサンサルバドルから次の大きい町まで135キロ。
途中いくつか町はあるけど、
一日で走ってやろうと、計画した。
これがそもそもの間違いだった。
首都のサンサルを以外に楽に抜け、郊外へさっさと出れた
サトウキビジュースをゲット。
アジアではテッパンの飲み物だが、こっちは意外に少ない。
美味すぎる。。。
快調だった。道もいいし、ほぼフラットで順調に距離を延ばした
ところが
昼を過ぎ標高が100mを切ったころ
暑さがとんでもない事になってきた
しかもそこから山岳地帯へ。と言っても緩いのぼりなんだけど
暑さで、ペースががた落ち。
空気を口から肺に送る。ただそれだけで
暑い。
たまに吹く頬を撫でる爽やかな風が
暑い。
すでに熊谷が、今年の最高記録です。と喜びそうな気温に達している。
サウナみたいに毛穴の一つ一つから汗が出てるのが分かる。
何故か一瞬鳥肌が立つ。それぐらい
暑い。
ちょっと走っては木陰で休み、走っては休みを繰り返す。
そのうち力が入らなくなってきた
店で冷たい水を買って休むもダメ。
ちょっと横になるもダメ。
たぶん風邪とか体調不良ではない。単純にバテているのだ
その時、ハッと思った
さっきから水しか補給してないから、
たぶん塩分が足りねぇ
早速自転車を止め木陰で塩を一つまみ
ビックリした
うっっっっまぁ~~~~~~!!!
なにこれ!?塩めっちゃうまいんですけど!?
たぶん人生でこんなうまい塩を舐めたのは生まれて初めてだ。
もちろん今舐めたのは、岩塩でも、天然塩でもなく普通の安い食塩だ。
ようするにそれだけ失われてたって事だ。
お菓子で糖分と水から水分も補給。数分後漕ぎ出した。
体が全然違った。力が入る!漕げる!!
うおぉ~~~~。すげぇ!!
塩。すげぇ!!!
これまでこんな汗をかく日はなかったから解らなかったけど、やっぱ塩って重要なんだなぁ。
さって、こうなりゃガンガンに漕ぐだけだ
・・・。
あ~。やっべぇ。すっげぇあの場所野宿しやすそう
目的地のサンミゲルまで約25キロ。日没まで2時間。現在の走行距離109キロ。
う~~~~ん
や~めた!!
今日はここで野宿すんべ
正直走りたい気持ちはやまやまだったけど、薄暗くなった都市部を自転車で走るのはさすがにリスクが高い。
こんなとこ。
採石場。門が閉まってたけど自転車一台分通れるスペースがあった。
でもさすがに切り崩した崖の下にテントは張れません
物置の前のスペースを失敬。
久しぶりの野宿は汗でベトベトで、テントの中も暑く、堪んなかったけど、
ねっころがりテントのジッパーを空けて、星を見る夜はなんとも素敵だった。
あぁ。自転車で旅してんだなぁ
San Salvador - San Miguel 25キロ手前採石場 野宿 109キロ