海原雄山が満足に食事を終えた審査員達に語りかける
「有機農法こそ野菜のうまさを最大限に引き出す方法だ。いい肥料、太陽、それに水。これにこだわれば野菜は旨くなる。これ以外の方法などありはしない」
敗戦の気配が漂う中の山岡はなんの変哲の無いトマトを出す。
「はて?これはだだのトマトのようだが・・・」
食した審査員から驚きの声が上がる
「なんだこれは?有機農法とは比べ物にならないくらい甘い。まるで完熟りんごの様な香りと甘さ。そしてこの生命力溢れる味は一体なんだ?一体どんな方法で作ったんだ!!説明しろ山岡!!」
「このトマトは痩せた大地に最小限の水しか与えていないトマトです。」
「なんだって!?」
「本来トマトは南米のアンデス山脈の原産です。アンデスは昼夜の寒暖さが非常に大きく土地も痩せていて、時期によってはほとんど雨が降らない。
本来作物に適さないこの過酷な環境でこそ、トマトはその少ない水分を必死に吸収しようとし身が凝縮、甘くなるのです。」
確かこんなやりとりだったと思う。
違ったかな?あんま覚えていないけど、とにかく僕の記憶にはトマトはアンデス原産で厳しい環境でこそ甘くなると刻み込まれていた
そんな訳で
いっただきま~~っす
ってことでアンデス山脈突入です。
えっ?味?
うん。まぁそこまで甘くなかったけど、なにか?笑
こ~~~んな水豊富なんですもん!!
そりゃトマトもぬくぬく育っちゃう訳よ。笑
甘いトマトはもっと奥地になってからになりそうです。
(原産はエクアドルとペルー周辺の標高3000mのアンデス高原)
この水を使って、道路ではトラックを洗ったり
水浴びしたり。
めっちゃ可愛かった
いや~。のどかでいい道だな
アンデスのど麓にある町
町を抜ける橋を渡るといよいよアンデス山脈突入だ。
自転車乗りを泣かせ、苦しめ、そして魅了する南米の母なる山脈
いよっしゃ~。行くぜ~!!
・・・やべぇ。のっけからめちゃめちゃつれぇ。
いや始めだからこその辛さか。
だけど、この時折やってくる短いけどこの壁みたいな傾斜の坂は一体・・・
目の前を走ってるトラックが落とし穴に入ったみたいに突然視界から消えるほどの傾斜
え?写真?
撮れる訳無いじゃん。一度降りたら途中乗車は不可能だ
がんがん標高アップ。
それもそのはず,麓の町Taraza標高200mから・・・
一気に2000mアップ。笑
急激に上がりすぎでしょ!?
それでも慣れてペースを掴めて来るとゆっくりだけど、上れる。長い付き合いになるんだ。ゆっくり行きゃいい
滝プール
そんでもってハイテンションの陽気な酔っ払い。
直後に雨。人家の軒先で雨宿り
ようやく町に着いた。意外にしっかりした町のようだ。
標高1060m。だいぶ涼しくなってきた
ガソリンスタンド併設のホテルに投宿。
いや疲れました
Taraza - Valvia 62キロ