面白そうな街だったら連泊でもいいかなと思ったリオバンバだったけど、朝ちょっと散歩したらあんまり惹かれなかったので、そのまま出発することに決めた
途中の街でみた歩道橋の下にある横断歩道
歩道橋作ったはいいけど、使われなかったんだね。可哀想に
景色のいい所で昼飯。
なんか後ろの髪の毛、こま犬みたいにくるくるしちゃってんな。そろそろ切ろうかな・・・
てか今日もまた3000mの世界突入かよ。どうなってんだ、エクアドル。
ん?
あれ?
トマトがめちゃくちゃ甘くなった!!
甘くて、マヨネーズをつけると、あの万能のマヨネーズが邪魔してる感が否めない。
匂いをかぐと、本当にりんごの様な匂いがする
すごい。さすが、山岡さんや・・・
ジャガイモといいトマトといいアンデスの賜物ですね
ずっと荒涼とした山の上りが、カハバンバを過ぎて一変した
こ~んな谷あいを走る。
分かりづらいかもしれないけど、軽く下っている。しかもずっと。
ここは本当に気持ちよかった。
周りは田畑と牧場。草木が生い茂り、インディヘナの人たちがのんびり歩いている
現在運休中の登山列車の線路がこの景色に本当に似合う
漕がないでも、ブレーキをかけないでも20キロくらい。
(平地ののんびりサイクリングくらいのスピード。空身のね)
穏やかな景色に、漕がないでも進むのんびり進んでいく自転車。
この区間は素晴らしすぎた。
ゆっくり、ゆっくり流れていく桃源郷のような景色
久しぶりの平穏なサイクリング。
こんな穏やかな景色の中を、バスがトラックをぬかそうと必死にスピードを上げて通り抜ける
あの中から外を見ている旅人には、この景色はどんな風に見えているのだろう。
たまにはいいと思う。自転車がなによりも優れた乗り物になったって。
廃線駅があった。
雰囲気あるな
今はこの登山列車は運休中だけど、時間があったら歩いてみるのも絶対面白いと思う。
のんびりサイクリングを楽しんでグアモテに着いた。
ついた瞬間思った
うわぁ。ここホテルあんのか・・・?
割合大きい町だったけど、ちょっと寂しさが漂う町だった
治安が悪そうってんじゃない。なんか寂しそうなんだ。
そう感じたのは後になって分かった
ホテルある?と聞いて、みんなが同じ場所を言うのでちょっと安心。
でも、行ってみると閉まっていた。
・・・。
えっ?この町に他にホテルは無いの?
ないね。
だよね。こんな町にそんな沢山ホテルないよね
あっ、確かここを上った所にあったと思ったぞ
本当に?じゃ行ってみるよ。
と坂を上ってたら、一番最初にホテルを聞いた少年に再会
教えてくれたホテルは閉まってた。上に違うホテルがあるらしいから
そこからは少年も一緒に探してくれた。
裏路地のような所を入って行き連れてきてくれたのがここ。
・・・。少年。気持ちはありがたいけど、ここは違うでしょ
ピーーーーンポーーーーン
がちゃ
こんにちは。この人がホテルを探してて連れてきてあげたんだ
え?ここホテルなんですか?
そうですよ。さぁ中へどうぞ。(英語)
うぅ。ありがとう少年。これで野宿せずに済むよ
なかはビックリするくらいツーリスティックな宿でめちゃめちゃ綺麗だった。
何故こんな観光地でもない、寂しい町の寂しい町裏にこんなにも暖かいツーリスティックな宿があるんだろう。
しかも英語喋ってめちゃめちゃ愛想いいし
予約してますか?って聞かれたけど、こんな町に予約してまで人が来るのだろうか?
一泊14ドル。正直高いけど、値切らずそのまま泊めてもらう。
それくらいの価値はあると思ったから。
シャワーを浴び、散歩に出かける
どうやらこの町は登山列車の中継の町として発達したところなようだ。
線路沿いには時代に取り残されたような建物が並び、当時は非常に活気があったに違いない
寂しい町と感じたのは、そういったことからだったんだ
でも、この町凄く魅力があって歩いてて楽しかった。
それこそリオバンバの何倍も
今はガラーンとしてるけど、当時の思いを忍ばせて歩くのは楽しい
登山列車が本来の登山列車の役目を終え、観光用になり、それすらも今や運宮中。
それでも人はここにいる。
平然と
すごい。
この町にもう一度活気を取り戻そう!!
とか
なにか新しい産業を!!
とかの雰囲気は無い
まぁ、ええんちゃう?
みたいな雰囲気。
時代に取り残されたのは取り残されたんだろうけど、なんだか取り残されたというより
そこに残った。という感じ
そんな雰囲気のグアモテの町。めっちゃ好きでした
424日目 Guamote 53キロ
標高2700m→3280m→2980m