もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2010年 クライマーズ・ハイ Chunchi ~ Canar

グアモテの町を出発すると、しばらくは気持ちの良すぎるアンデスの平原をひた走った。

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まるでアラスカとかカナダを走ってる時みたいだった。

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昨日はここで野宿してもよかったなぁ

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やがて平原が終わり、いつものような山岳地帯に突入

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と前からサイクリストがやってきた。

ポーランド人で南米最南端から南米最北端を目指していると言う。

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メーターを見せてもらったら1万2千キロ。

あと1万2千キロかぁ。でけぇな。南米。
(ちなみにアラスカから1万7千キロ)

 

アホみたいな急坂を降りると、アラウシの町が見えてきた。

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なんでこんなに急斜面に町を造って、さっきみたいな住みやすそうな平原にはなんもないんだろう

降りてきたんで当然上ります

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あっこまで。

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一気に標高を上げている。ちなみに何回くらい折り返して上っていくと思います?
日本だったら絶対いろは坂って異名を持ちそうなところだけど・・・

 

上って行きます

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上っていきます

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ようやく頂上まで来ました。

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では正解です

 

一回目の折り返しがあそこ

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で2回目が、あそこ

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終了!!

 

 


あの傾斜の山を2回の折り返しで上らせんな!!笑

 


すごいでしょ。もうエクアドルこんなんばっかりだから

 

 

でも、苦労して上って来た道を見下ろすのは最高に気持ちがいい。

今日はここで昼飯

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で、山の向こうに出ると・・・

 

もちろんまた山

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画面右上から下ってきて、一回谷まで下がって、左上の山の向こうに抜けていく道がはっきり見える。

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普通ならさ、うんざりすると思うんだ。
だってさっき激坂を上ってきたばっかりだし。

 


でもさ、

 

 


感動が上回ると、つらさとかきつさの感覚が麻痺して、一気にハイになるんだよね

 

 


すげぇ

 

 

すげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇすげぇ

 

 

 

ぐぁ~~~~って下って

 

 

一気に上る~~~~~~!!!!

 

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いや、本当に実際見たら壁だよ。これ。ほんと

 

 


でもね

 

 


うほほ~~~~い

 

 

 

全然疲れない。笑

いや、疲れてんだろうなぁ。たぶん体は
でも、脳が気持ちいいって信号しか送らない。

キモチワリィ。いや、俺が。笑

 

こんな風景をみながら楽しく上れる

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上りきった後に、走ってきたルートを見るのは本当にたまらない。

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画面左奥の山から、グルッとのぼってきました

 

 

当然これで終わりじゃない。これを何回、何十回と繰り返す。

でも不思議。アンデス全然飽きない。

 

なんだろう。この標識。笑

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今日は予定通りチュノイまで

 

~~翌日~~

当然山。アンデスの朝は本当に気持ちがいい

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正面に見えるのが昨日泊まってた町

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わかるかなぁ。正面やや右にある塊がさっきの町

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さらに進み、ほぼ正面やや左がさっきの町

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こんな感じで遠くまで見える。

一個山を越えると、雲に包まれ、静寂が訪れる

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ここまで山は静かなのかと驚く

まるで、朝もやに包まれた湖の上を手漕ぎのボートで進んでるかのようだ

これはこれでいい。

お昼もそんな雲に包まれて牧草地で食べる。

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ふいに一台のコレクティーボ(乗合いバン)が止まり、おばぁちゃんが降りてきた。

きっとこの牧草地の所有者で、この奥に家があるのだろう。

怒られはしないと思うけど、不審がられたら嫌だな。

 

当然こういう時の挨拶と笑顔は先手必勝だ。

「ブエナァ~~ッス」

すると笑顔で

 

「ブエナァース。ブエンプロベッチョ」

日本だったら、自分の土地で見知らぬ外人がラーメン啜ってたら、完全警察を呼ばれるだろう。

それを、「良い食事を」なんて言えちゃうところが、素敵過ぎる。


さてさて、霧が濃くなって参りました。

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同じポイントで撮影。


景色もなんも見えない。でもこれもアンデス
水蒸気をたくさん含んだ雲。植物達は葉っぱに水滴をあつめて自分を潤す。
もうすでに、自分の足元をかなり濡らしている木もある。
ほとんど雨の降らないこの地域でこれだけ緑が豊かなのはこの為だ。
アンデスのトマトが美味しいのは、この僅かな湿り気を自分の内に最大限に溜め込むからなんだろうな

 

って、やばくね?朝もやの湖や、植物の事のんきに言ってる場合じゃねぇぞ。

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しかも道が一部未舗装路になって、こっちで合ってるのか不安。

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誰も聞く人いないし。霧で方向感覚なくなるし・・・


でもなんとか町について、飯屋を探して外に出ると

 

市が立っていた。

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時間はもう6時を廻っている。
こんな時間まで市が立っているのは珍しい。

 

机も椅子も何にも無い屋台で、頼んだら

こんなん出てきた。笑

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立ち食いのレベルを遥かに凌駕してるんですけど。笑

でも美味しかった

日曜で有名な市なんかなぁ

こんな遅くまでやってる市は中南米で始めてだ。

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425日目 Chunchi 81キロ
     標高2980m→3235→2280→2620→2220→2450→2200m


426日目 Canar 66キロ
     標高2200m→2980→2950m 
     この間かなりのアップダウンがあって途中から計測を諦めました。たぶん合計1500mくらい上ってます。

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