テントの中の湿気が空中で凍り付いてパラパラと氷となって顔に当たる。
なんちゅう環境だ。
それもそのはず朝気温を見たらマイナス10度。日の出前の明け方はもっと寒かったに違いない。
でもこの日外に出て、いつも心を奪われる空にハッとした。
話には聞いた事がある。
ヒマラヤやアンデスの山々を旅する人が、
黒い空を見たと・・・
そんなものは比喩的な表現化と思った。
でも今日僕等は外に出て、その空にハッとした。
その色を正確に表現することも、カメラで切り取る事も不可能だった。
でも、僕等の目に映ったその色は見慣れた青色じゃなかった。
見て。空が青黒い・・・
心を奪われる綺麗な青空とは違い、ドキッとさせられる色
僕等の真上の空には青黒い空が広がっていた
逆に山すそにある空の色はいつも通り青かった。
・・・・。
ねぇ。空のくだり長すぎ。さっさと出発するよ。笑
しばらくは昨日から続く高原のアップダウン
やがて川が大地を削った大渓谷へ出る。
ここを谷底まで下りる。
わかる?この上から眺める気持ちよさ。
ぴやーって下って
だんだん谷底の川が太くなってくる
谷底の草原はアルパカの大放牧地帯だった。
メッチャいる。
いや、こいつはリャマですね
顔も体もモフッとしてるのがアルパカ。たぶん。
僕の地図には載っていなかった谷底のパンパマルカ。(大草原のマルカ)
レストランで
昼食
美紗ちゃんにおねだり。にゃ~ってめっちゃ可愛い
さて気持ちのいい谷底の町でご飯を食べた後は、もんの凄い上り。
4000m以上にいると、さすがに空気の薄さを実感。物凄い息が荒れる。
なんかモアイっぽい
きつすぎて美紗ちゃんお昼寝。いや、ふて寝か。笑
とにかくうつ伏せで帽子が飛ばないように頭を抑えてるから、ドライバーがみんな心配していく。笑
アルパカさんが干されてる~~~~~!!!!
足切られてます。
アルパカの毛並みは柔らかくて暖かい。これが人が生きると言う事
その後もウンザリするほどの上りを経て
僕の生涯最高地点!!(268キロ地点)
自転車で到達。
その前はバックパッカー時代のヒマラヤのアンナプルナベースキャンプ4200m。
おもえばえらいところに連れて来ちまったもんだ。笑
今日はちょっと下ったところでテントを張る
もちろん星は相変わらず綺麗だったんだけど、
トイレに起きた4時半の明けゆく空がとにかくもう、言葉にならないくらい綺麗だった
何度も言う。
世界はなんて綺麗なんだろう
485日目 Negromayo - 271キロ地点 39キロ
標高 4280m → 4370 → 4040 → 4400 → 4300m