滞在中の3日間は晴れてたのに、アバンカイ出発日の今日の曇りだった。
まぁここから約1500m上がるルートになるから暑さを抑えられる丁度いい天気とも言える
ここアバンカイは山の斜面に造られた町で、クスコへ行くにはその斜面を一気に上らなくてはいけない。
ペルーの国道の傾斜はそれ程きつくない。それゆえ永遠と思えるほどの九十九折の道路が出来上がる。
ただし、町の中は別。先が見えないほどの傾斜
写真で伝えられないのが非常に残念だけど、これアホみたいな激坂
こんなのがセントロから山に向かって真っ直ぐ延びている
当然こんな傾斜の坂は走れないので、この道に何度も交差するように巻きながら道路が上えと延びる
町を抜けてからはのんびり標高を上げてく。
段々小さくなるアバンカイの町。
のんびりと上げていくって言ったって、大体箱根峠と同じくらいの傾斜。
自転車旅を始めた頃は200mくらいの坂道でも止まっていたのに、今では驚くくらい坂道をサクサク上っていく。
昼飯中は、刻々と変わる木陰を追いかけて食べる
大分上ってきた
と、昼間は晴れ間も見えていたけど、遠くで雷の鳴り響く音が聞こえてきた。
上空では黒い雲が広がる
こりゃヤバイかも・・・
正直雨や雷の走行も一人ならなんら問題は無い。
雨宿りできるならするし、なければ出来る所までカッパをきて走るまでだ。
ただ、この乾季。美紗ちゃんの装備は雨を想定できていない。
この標高で雨に打たれたらキツイ。
しかも傾斜のキツイ山肌を削って道を作っているので、雨宿り出来るようなスペースはほぼ無いのだ。
ゴロゴロゴロ~~~~~!!!!
あっ、まじでヤバイかも・・・
ポツ。
あっ。やべ。いま完全に落ちてきたよね?
この手の雨って一気に来るんだよね
ザーーーーーーーーーーー。
ゴロゴロゴロゴロ~~~~~~~~!!!!!
やべぇ。本格的に降ってきた。
周囲に雨宿りできる場所は無い
標高は3500m。こんな高所で雨に全身を濡れたらそれこそヤバイ。
こんな事態は避けたかったけど、仕方あるめぇ・・・
アンデスの民よ。空気読めよ。
道路脇の丸見え路肩で野宿。てかビバーク
げっ。痛っ。
雹が降ってきた!
なんたこったい。
なんとかテント設営。二人とも服は濡れたけど、体温は奪われていない。ギリギリセーフ
時折、てか頻繁に頑張れよ的な車の「プップッ」とクラクションが聞こえる。
雷と雨がテントを叩く。この感じだと数時間で止みそうだ。
思ったとおり、数時間で止んだけどもう既に夕闇も迫っていたので、そのままここで夜を明かす。
テント丸見えで車が通る度にヘッドライトが当たるけど、頼むからアンデスの民空気読んでよ!!
翌日
朝を無事に朝を迎えられた時は正直ホッとした。昨日は緊急時であんな所にテントを張ったけど、アンデスの山奥でだから許される無謀な野宿だと思う。
だってこんなとこだもん。笑
丸見え。笑
有難い太陽。だけどこの後雲が広がり太陽は隠れる
なんかこの区間こんなん多い。
上がってきたぁ
たぶんあそこの鉄塔がてっぺん。
いよっしゃ~。頂上!!
町から1500アップ。谷から2100mアップ
下りだ~!!
山のこっち側は緑が多く、田畑も多い
万年雪の山が見える
本当に九十九折はペルーの名物だなぁ
画面左上に町が見える。直線距離ではたぶん5~6キロ。でも道路の距離はここから約20キロ。信じられないぐねぐね道路
ずっと下り。上ったご褒美
町が近くなる
で、クラワシ到着。
看板が家にめり込んでますけど。笑
標高2565m。
町民は半袖なのに、4000m近くから下ってきた僕等は、ジャケット、手袋、耳あての完全武装。笑 慌てて冬の装備を脱ぎ捨てる。
昨日雹に打たれて震えてたのが嘘のように暖かい
恐るべし、グランドライン
ここまで来たらクスコまであとちょっと。
なんだかとても疲れた。2人揃って体調不良だったので、この町で1泊おくとこにする。
491日目 Abancay - Abancay 28キロ先 28キロ
標高 2355m → 3470m
492日目 Abancay 28キロ先 - Curahuasi 41キロ
標高 3470m → 3840 → 2565m