2011年5月25日 201回目のアルゼンチン独立記念日
この日、パタゴニアで何回も再会したユウキ君と、とある約束をした。
『東日本大震災のメッセージを集めてんだけど、独立記念日もやるから一緒にやらない?』
海外で走ることしか出来ないと、もやもやした気持ちを抱えていたけど、こんな方法もあったのかと喜んで手伝う事にした。
独立記念日のブエノスアイレスのセントロの中心である5月広場は、もうお祭り騒ぎ。
ちなみに煙は発炎筒などではなく、チョリソー屋さん。
アルゼンチンは愛国心が強く、独立記念日のこの日はアルゼンチンカラー一色に染まる。
そこのど真ん中の広場でメッセージ集め開始。
アルゼンチンの国旗が翻る中、日の丸を出す。
そして日本の大震災の為のメッセージを集めてます。とスペイン語で書き出した。
折り紙でツルを折り、出来る限りの人に渡す。
さて、どうか・・・
震災から2ヵ月半。
アルゼンチンでも繰り返し地震や津波の映像は放送されていたから、当然知っているだろうけど、地球の反対側の日本の震災。
どれくらい人々が興味を示すのか、わからなかった。
開始直後から、遠巻きに見てる人たちは結構居た。
そりゃそうだ。
独立記念日に日の丸が出てるんだから。
そういう人達に積極的にメッセージを呼びかけた
すると、どんどんメッセージを書いてくれる人で、いっぱいになった。
メッセージを書いてもらい日の丸を持って写真を撮らして貰う。
本当に本当に本当に励まされた。
スペイン語なので単語を拾って言っている事を想像するしかない。
だけど、熱い気持ちは充分すぎるほど伝わった。
熱い目で語りかけられて、何度も泣きそうになった。
がっちり握手され、抱きしめられ
『日本は必ず復興できる』と
いつの間にか、僕等の周りは物凄い人だかりが出来ていた。
達筆めぐちゃんの漢字も大人気
夕方になり、メッセージをお願いしたら、
『これがなによりのメッセージだ』とアルゼンチン国旗をくれた
そこから、日本の国旗とアルゼンチン国旗とでメッセージを集めた。
本当に驚くぐらい人々が興味を示し、書いてくれる。
本当に有り難いし本当に嬉しい。
それでは今日メッセージをくれた人の写真です。
メッセージを集めるだけで、日本語訳はまだまだ出来てないけど、ユウキ君が友達を通して日本に送ることになっている。
日本の皆さん。地球の真裏の人々はこんなにも暖かいです。
ちょっとでもほんの少しでも、力になれる事を願って。