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自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2011年 地球の裏側で感じる日本 パラグアイ イグアス居住地

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ここはパラグアイにある日本移民地のイグアス居住地。

その中にあるペンション園田(以後ペン園)はとても南米旅行者の評価が高く、

 

 

 

少年時代体感しようが、してなかろうが
誰もが夢描いた、おばぁちゃんちの夏休みをもう一度体感できる場所。

 

 

 


として語り継がれる。

 

 

 

 

 


ペン園に着いたのが金曜日で、僕等が着いた当初宿泊客は野崎さんという元移住者のおじちゃんだけだった。

 

 

 

 

 

宿泊者が少ないのはちょっと面食らったけど、オーナー家族や野崎さんはとても親切で居心地の良さはかもし出されていた。

 

 

 

僕等がイグアス居住地は初めてだというと、イグアス居住地の説明や、見所を教えてらうのかと思いきや、

 

 

 

 

 

 


誰一人そんな事には一言も触れられず、皆必ずこう言ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 


明日土曜だから、ラーメン屋開いてますよ。笑

 

 

 

 

 

 


このノリが長期旅行者のハートをがっちりキャッチするんだな。

 

 

 

 

 

 


でも、一応聞いてみた

 

 

 

 

 

 

 

 

わかりました。是非ラーメン屋には行ってみます。
他に見るところなんかはありますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

う~ん

 

 

 

 

 

 明日はパラグアイ中の移民者でフットサル大会が開かれます。笑

 

 

 

 

 

 


このノリ大好き

 

 

 

 

 


そんなわけで、翌土曜日はフラフラっと村を散歩してフットサルを見て、ラーメン屋に行くことにした

 

 

 

 

 

聞きしに勝るのどかな所。

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日差しが心地よく、本当にノスタルジックに浸れる所だ

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門&玄関開けっ放し。笑

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本当に日本の田舎に来たみたいだ

 

フットサル大会も見学。

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鳥居。

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ちょっと不恰好なのはパラグアイから寄贈されたものだかららしい

 


てや。

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そして土日しか営業していない竹下さんちに到着。

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中はこんな感じ

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めにゅ~

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興味をそそられまくるのはもちろん

驚くのは金額。(5000グラニー = 約100円)

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ってことはこの餃子。一皿140円くらいよ?

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すごいよね。まじで。


土日しか営業してないのは、全て竹下さんはじめ移住者の方達の手作りだから。

このラーメンは海がないから取れないワカメ以外、麺からなにまで全部手造り。

ラーメン一杯340円(これは大盛り440円。)安すぎるでしょ。

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てか本当に美味しいんだ。ここのラーメン

商売でやっているというよりは、善意というか日本の食堂をここに残してここで生まれる日本を知らない子供達に、日本を感じてもらいたい。

そんな想いもある気がした。

 


さっきのフットサル会場で驚いた事は、こっちの日系人は普通レベルの会話で日本語を話す。

日系人だから日本語を話すのは当たり前だろうか?


でも、意外にそうじゃない。


大体2世くらいまでは日本語を話せても、3世、4世になってくると現地の言葉しか話せない事しか多い

 

実際メキシコでお世話になった日系の緒方さんはスペイン語しか話せなかった。

 

南米で最も移民者の多いブラジルも、どんどん日本語を話す率が少なくなってると聞く。


当然だと思う。イグアス居住地でも当然パラグアイ人は住んでるわけだし、全員がネイティブにスペイン語を操れるのだったら、日本語を話すよりスペイン語を話した方が楽だもの

 

ところがここイグアス居住地は入植当初から日本語学校を設立し、日本語離れを防いだ。


今見れば日本人が日本語学校を設立すのは当然かもしれない。

ただ入植当初スペイン語でさえままならなかったのに、そのとき既に日本を守る事を意識していたとは、本当に凄い事だと思う。


そのかいあって、日系人はほぼ100%日語を話す


日系人以外でも、スーパーのレジのパラグアイ人のおねぇちゃんが綺麗に日本をを操ったりする。

 

 

 

後で記述するが、イグアス居住地にある飲み屋で移民1世のおじさんはこう言った。

 

 

 

 

ここにはね。神社もないし、歴史もないし、なんにもないけどね。

 

 

 

 



日本があるんだよ。

 

 

 

 

 


みんなで、日本を守ってきたんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

ぐっと来た。日本にいたら絶対持ち得ない感覚だ。

でも、ここイグアス居住地には確かにかつて日本に色濃く漂っていただろう空気があった。

この色濃い空気。
これに触れるとたまらなく懐かしくなる空気だ。

日本にいるとこれに触れる事は少なくなって来たけど、この空気ってやっぱ人の想いが造りだすものなんだな

 

 

ちなみにここには日本の国旗は一枚も掲げられていない。

そんな見た目だけの『日本』はいらない。

 

 

この土地の人は、言葉で、作物で、食堂で、習慣で、日本に触れたことのない子供達に日本を伝え、守ってきた。

それが、かつての古きよき日本を今に伝えている。

 


実際ここのラーメン屋に入ってくる人入ってくる人は、皆必ず挨拶と軽い世間話をしていく。

 

 

 


僕等旅行者にも気軽に声をかけてくれる。

 

 

 


旅行の方?どちらから来たんですか?

 

 

 


通常こういう質問を海外でされた場合。

アルゼンチンです。とか、南米を周ってます。とか答えるのが普通だけど、ここでは

 

 

 



神奈川の小田原からです。という風に、日本の旅の時と同じ感覚で答える。

これが中々新鮮でいい。

 

 

 

 

 

だけど、このラーメン屋。みんなにお勧めされた理由が分かる。


ビール飲みながら餃子つまんで、ラーメン啜って、帰り道は

 

 

 

アズキバーを食べながら赤土ののどかな道を歩いて、

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公園でお昼寝。

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こんなのどかな日本を体験できるなんてちょっと日本でもないぞ。これは

 

 


しかもお土産にどら焼きも買って帰る。もうめちゃめちゃ幸せ。

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イグアス居住地編まだまだ続きます。

 

 

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