移住地の飲み屋コペティンで一番話を聞かせてもらった中島さん。
飲み屋の出現率は100%で、とても話が面白く優しく元気一杯。
最初に会ったときに釣りに行こうと約束したけど、当然次の日には気持ちよくそんな約束を忘れ去ってくれる可愛いおじいちゃんだ。
それでも、農協で働いている若槻さんにここの農業の凄さを力説してもらい、是非見たいと告げた所、中島さんと若槻さんとで農場見学に連れてってもらえることにした
まずは農協所有の巨大サイロ
大豆やトウモロコシを乾燥させて、袋に詰めて出荷される所
工場の中で完全にノンアポで行ってると思うんだけど、中島さんの顔パスでガンガン奥に入って行き、色々説明してもらう。
とにかく凄い大豆をさばいている
驚くのはサイロの巨大さとその数。それが全て農協の、って事はここで農業に従事している人たちで建てたのだ。
なにもないゼロのスタートラインから。
主な特産品はトウモロコシ・小麦。そして大豆。
知らなかったけど、パラグアイは大豆の輸出量世界第3位。
これって本当に凄い。
日本は大豆はほぼ輸入に頼っている。
それを50年で世界第3位にまで登りつめた。
元々大豆がなかったパラグアイにとってもこれは物凄い貢献度だ。
でね。知ってる?
日本の大震災の為に、ここのイグアス居住地では大豆100トンを寄付してるんだよ。
日本のニュースとかではやってないかもしれない。
てかたぶんやってないだろう。
やってたとしても、そんなこと気にとめる人ほとんどいないだろう。
ただね。
ここの人たちは、日本を遠く離れているけど、日本人ってとこに誇りをもって、真剣に日本の事を考えているんだよ。
胸打たれました
ちなみにここには小麦の加工所もある
ここの赤土は雨が降ると昔はめちゃめちゃな悪路になったそうな。
車の中で色んな話を聞きながらさきへ進む
郊外に出ると、もうむちゃくちゃな広さの畑が現れる
今の季節はトウモロコシが時期。
もうずっとひたすらのトウモロコシ畑。
この広さで、個人の、それもほんの一部のだというから本当に驚きだ。
ここは窪前さんの畑。先日見に行きますって伝えたら、トウモロコシ持っていっていいよ。って言ってもらえたので
トウモロコシ刈り。パンパンになったトウモロコシを刈る
パラグアイの農法で不耕起栽培と言うのがある。
それは、1つの作物が終わり、次の作物を植える際に全く耕さずに植えると言う農法だ。
これにより土の中のバクテリアや微生物が死ず、栄養になると言う。
耕さずに、そのまま肥料になるなんて、そんなんはじめからすりゃいいじゃんと思うかもしれないけど、
耕す事が当たり前だった日本の農法から、不耕起をこの広い農場で試すのは非常に勇気のある凄い事だと思う。
それが、この窪前さんの畑から始まった。
農協が試験的に始めたんではなくて、個人の畑から。
そんな話を農協職員の若槻さんが詳しく説明してくれる
そして、どこをみても広大なこの畑。
入植当初。つまり50年前。ここは広大なジャングルだったという。
それをノコギリで切り開いて、焼いて畑を作っていったという。
本当に頭が下がる。
皆苦労してきたんだと思う。だからその分ここの人たちの笑顔は日本からは考えられないくらい笑顔が眩しい
そして次はマカダミアの木へ。
日本ではなかなかお目にかかれない。
ここの居酒屋で食べさせて貰ったけど、自然な甘みがありめちゃめちゃ美味しく、日本で食べたそれとは全く別物だった。
これは農協の所有物だけど、どんどん持ってきなと中島さん。
イグアス居住地のドン。
そしてレモンの木でもとり放題
まだちょっとだったけど、桜なんかもある
日本の心やね
そして最後はパラグアイで作っている和太鼓工場を見学して、この日の見学プログラムは終わった。
見ると聞くのじゃ大違い。とても貴重な体験だった。
中島さんと若槻さんに大感謝。お礼をいって別れた
その日の夜はもらった農作物で宴会へと突入
マカデミアナッツを割る。
これがめちゃめちゃ硬くて割るのが難しい。でも綺麗に割れた時の気持ちよさったらない。
みんなでワイワイでやれば何でも楽しい。
こんなんにして、
乾煎りすれば、自然の甘みたっぷりで酒に合う合う♪
トウモロコシは茹でまして、スープにしたり、軍艦にしたり。
そんでもって、サトイモの煮っころがしや、なすの揚げ浸しも作り、日本食やりたい放題の居住地で楽しい夜を過ごす。
ありがとうございました~