今日明日の予定ぐらいはさすがに立つけれど、3日後にどこに居るのか、何をしてるのか自分でも分からない旅というか生活。
贅沢といえば、とても贅沢な話である
僕のブログのタイトル通りノンプランで走ってるというのはあながち嘘ではない。
だけど、そんな生活を続けていると、たまにふっと予定を立ててみたくなる。
先の事を思ってワクワクして、それに向かって走ってみたくなる。
出会いとか、旅とか、予定とか、縁とか。当然日本の生活にも当てはまるけど。
本当に不思議なモンで、ちょいちょい小出しにくればいいものの、そういう時に限って同時に来たりする。
制約のないノンプランの時間が、ここソフィアで一気に熱を帯びて加速する。
それはまず、
僕が宿に着いた日、「明日出発します」と言っていた雰囲気からしてイケメンの彼から話は始まる
ヨーロッパで無限にあったルートはここブルガリアで、再び絞られてほぼ皆同じルートでイスタンブールへ抜ける為。首都のソフィアのホステルは予想に反して日本人旅人か多かった。
そんな事はつゆ知らず、いきなり彼から日本語で話しかけられて驚いた。
更にその彼がヨーロッパでチャリを始めたチャリダーということで更に驚いた。
仲良くなったのは彼だけではなく、久しぶりに日本人と笑い合って酒を飲明かすのは本当に楽しかったけど、チャリダー同志ということもあり、特に仲良くなった
彼は既にその宿に一週間の滞在をしていた。他の大陸だったらなんら驚かないその滞在もヨーロッパで一週間の滞在は、やはり長いという部類に入っていた。
彼は腹を壊していた。
4日で出る予定だったらしいが、腹を壊して出るに出れない状態が続いているらしい。
既に、3日腹を壊していたら病院などのアクションをとってもいいとは思うのだけど、
彼は「いや、でもだいぶ良くなってきたので」と言いながら、足しげくトイレに通っていた。
彼はここからイスタンブールへ走りぬけ、そこで一旦ゴールし次の予定は決まっていないけど、あと1年くらいはバッパーかチャリダーかはわからんけど旅するらしい
イスタンブールまで走るとの事だったので、
「じゃ一緒にイスタンブールまで走ろうよ」といつもの軽いノリで誘った。
ただ、彼は走りたいけど「さすがに明日出発するんで」との事だった
だけど、彼は翌日も腹は治らず連泊していた
チャリを一緒に走るかは別として、せっかく仲良くなったチャリダーをさっさと出発させては惜しいなと思い、
とりあえず、角煮で釣ってみた。
さすがに具合が悪そうだったので、シェアというよりは味見する?というニュアンスで誘いご飯も本当に軽くよそった。
それまで具合の悪そうだった彼が、角煮を食べだしたとたん、旨い旨いと結局僕よりも多くのご飯を食べていた。
チャリダーにここまで気持ちよく食ってもらうほど嬉しい事はない。
寒い所を走ると本当に痩せていく。
そんな時はこんな脂たっぷりの角煮は本当においしく感じるし、何より体が求めていたのだろう。
もう元気になりました。明日出発します</
と彼は今日も言っていた。ただ、本当に良くなってきたようでそれはあながち嘘ではなさそうだった。
翌朝、僕はソフィア郊外の世界遺産リラ僧院へ行く為に9時半に宿を出た。
その時間に彼は現れなかったので、お別れをせずにというのが若干の心残りだった。
山奥にひっそりと佇むリラ僧院は見応えがある!!というよりは趣のある雰囲気のある僧院だった。
吐く息が、はぁと白くなる中薄暗い教会の中を静かに歩き壁画を見上げるのはなんともいい空間だった。
宿に戻ってみると彼がいた。
さすがに何日も腹が治らない彼を今更ちゃかす気はさらさらなかったけど、体調はほぼ回復したとの事で一安心した。
その日も飯を食いながら飲んでると、「一緒にイスタンブールまで走ってもいいですか?」と言って来た。
もちろんいいよ。でも俺は明日もう一泊して明後日出るよ。
と、更に彼の足を引っ張ってみた。というか本当にはじめからもう一泊するつもりで買出しだのなんだのしてきたから、リアルに明日出発はきつかった。
彼は考えていたけど、僕を説得させようとしていたけど、結局折れて明後日出発する事でまとまった。
久しぶりのペアラン。これはめちゃめちゃ楽しみだった。
更にこの宿にいる時に、日本に居る友人がタイミングよく次々に海外にやってくるという話をキャッチ。
まだ不確定だから、ブログには書かないけど、ペアランといい、友達との再会予定&小旅行と年末年始にかけて、一気にスピードが加速していくのが分かった。
師走。
そうやら僕も忙しく駆ける事が出来そうだ。
日本ではいやがおうにも忙しくなるが、旅において忙しくなるってのもやっぱり贅沢だ。
翌日は買出し&食の日となり
まずはハツとマッシュルームの炒め物。700グラム。ちなみにこれ前菜。
その後メインはハンバーグ。
初めて旅先でつくり完全にうる覚えレシピだったけど、ビックリするくらい旨かった。
ちなみにこれが2ラウンドあり、昼から夜まで買出しから含めるとひたすら『食う』だけに費やした一日。
チャリダーだから心置きなく、引き込める食の世界。
明日出ますと着いた日からいい続けていた彼と、まさかのペアラン。
これだから旅は面白い!!
ちなみに全然流れが違ったから載せられない写真を、ここでアップ
銀行に拳銃禁止のマークってそりゃそうでしょう。笑
あっとそうだ。彼の正体を明かすのを忘れる所だった
名を清くんといい、26歳のめちゃめちゃ好青年
ちょっとの間だけどイスタンブールまでの約700キロを一緒に走ります。