さて、朝一に小雨とパンクに出ばなを挫かれたけど、小気味いいアップダウンを小一時間ほど繰り返すと
ついにやってきた一本目の深い沢
なんかこの感じアンデスを彷彿させる九十九折
しっかし、この世には知られていないグランドキャニオンにも勝るとも劣らない渓谷がいくつくらいあるんだろう。
本当に迫力があって圧倒される。自転車に乗ってるとヒシヒシと伝わってくる
あっ、ちなみにゴールは右に見えてる岸の天辺です。
今日は晴れ間と、雨と、曇りが入り混じる天気。
一時一時で見せる表情に心奪われる。
のも束の間。谷にあるダムをチョロッと渡って、後は只管ののぼり。
しかも、本当に傾斜がきつかった。
さっきアンデスみたいって書いたけど、マジでエクアドルかと思った。
ブランク明けのこの坂道は半端ねぇ。本当にしんどかった。
走っては止まって、走っては止まって・・・
ようやく大分上に来たところで、はじめてレストランの文字が見えた。
おっ。っと思っていると、先に手招きされた。
テンション高く招き入れられたそこは宿泊施設にもなっているらしく、たまたまポーランド人のツーリストが居て昨日はここでキャンプしたんだという。
どこで、こんな所に泊まるツアーがあるのかは知らないが、よくもまぁ見つけてくるもんだ。
早速お茶を頂く。
うめ~~~
激坂を上がって来た体にはこの御もてなしは最高だ。
こんな所にチャリで来たんだから、いろいろ話は盛り上がり楽しかった。
特にここのおっちゃんの適当さにポーランド人は半ばあきれ気味だったけど、なかなか適当な面白いおっちゃんだった。
こんなちょっとの出会いに本当に癒される
再び元気に坂道を上っていく
谷底のダムがあんなに小さく
ようやく脱出!!
だけど、午前中にしてほとんど体力使っちまった~~~!!!
天気は相変わらず晴れたり曇ったり雨降ったり。。。
それにしても、沢が終わっても果てしないアップダウンは続く
キングス・ハイウェイなかなかやりおる
なんか体が痛いし、自転車の乗り降りする時とか攣りそうになるし・・・
完全ブランク丸出し。
それでもようやくカラクの街に到着。
本当はぺトラまで野宿で行くつもりだったけどもういいや、ホテル泊まろう。
街に行くにはまた少し上らねばいけなかったけど、なんとか3時半に投宿。
歩き方に載ってるタワーズ・キャッスル・ホテル。11JD
4JDのアンマンのホテル・マンスールに比べればめっちゃ高いけど、良いのです。
疲れたときは高いとか全く気にしない
疲れていてそのまま眠ろうかとも思ったけど、買出しついでに町をふらついてみる。
ちなみに唯一の観光名所であるカラク城は完全スルー。疲れているのにそんなところに行ってられっか
疲れているし、ほんのちょっとだけと思った街散歩。
だけど、なんだか楽しかった。
ほぼツーリストがいないこの街。
人々は明るく気さくで
生活感が滲み出た街並みを、適度な疲労感と走り終えた充実感の中歩くのは、表現しづらいけど、なんだかとても楽しかった。
本当に中東は大好きな南米の雰囲気に似ている。
観光地ではない普通の町を歩ける幸せ。
そして、そういう街は他のどんな観光地よりも面白かったりする。
たぶん、走ってきた道がきつければきついほど、そういう感覚は強くなるんだと思う。
まだまだ続くキングス・ハイウェイ。この先も楽しみだ。
925日目 Madaba先 ~ karak 63キロ 標高540m→220→995m