専業主夫的 家族経営

~家族を経営するという考え方~

2012年 大地の裂け目 グレートリフトバレー ストリートチルドレンとの一夜

町を抜けると息を呑む光景が目に飛び込んできた。

 

 


はる~~~~~~~

 

 

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っか

 


下に川らしきものが見える大渓谷だった。

 

 


ただ、それがいままでみた渓谷とはまったく印象が違った渓谷だった。

渓谷とは、長い年月をかけて水が大地を削ったもの。
これまで幾度となく、そんな大渓谷を走ってきた。

 

 

 

ここの渓谷はそんなものではなく、そこにそれがあるのが全く不自然に思われる削られ方をしていた。
そこだけ何かに突然削り取られたような。

 

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これが、大地溝帯・・・。

 

 

 

そう。これがこの地に延びているのは知っていた。

グレートリフトバレー。大地溝帯
幅35~60キロの陥没地帯で、総延長7000キロにも及び、死海から始まりアカバ湾スエズ湾・紅海を通りこんな所にまで深い谷を刻んでいる。
この谷は水の力で削られた訳ではなく、今なお活発な地殻運動によって引き裂かれ、広がっている。

なんとこれが徐々に広がっていき、数千年後にはここに新しい海が出来て、アフリカ大陸が割れるというから驚きだ。

 

 

 


まさに崖をスパーーッンと切り落としたように、陥没していた。

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写真じゃ伝わらないだろうなぁ。この感じ。


物凄い傾斜で、ひたすら下っていく。
この感じでは、崖の上の次の町へ到着するのは難しそうだ。

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フルブレーキをしててもかなりのスピードが出る。

 

 

途中の村で休憩。

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癒し。

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この商店のおっちゃんがいい人で、ここの道路は4年前に日本が作って、谷底にある橋はエチオピアで一番高い橋なんだ。これも日本が造ってくれたんだと教えてくれた。


なるほどね。

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こんなのもジャイカさんのマークがついてました。

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本当に一瞬の平らもなく、激しく下っていく。

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見えた!!エチオピア一高い橋

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あっ?普通とか言わないで下さい。笑

 

 

約20キロ、1500mも下ってきた。

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それにしても

 

 

 

 

あち~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!

 

 

 

 

45度って一体どんだけ。
この暑さは尋常じゃなかった。早く標高をあげないと死ぬ。

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走り始めるも、すぐバテテ走れなくなった。
喉の渇きが半端じゃなく、飲んでも飲んでも癒されなかった。


本当に数百メートル自転車をなんとか前に進めては木陰で休むとうい感じで、水は減るわ前に進めないわで、ピンチを感じる。

 

運動不足に、激しい傾斜の上り。それにこの暑さ。
自転車に全く乗れずに、ひたすら押していた。

 


物凄く頑張ったつもりでも、夕方までに5キロほどしか進めなかった。

野宿しようにも、いいところがないし、なにより道路上に人が歩いていて絶対に見つかってしまう。

集落に行こうにもどこにあるかも解らない集落を目指すにはあまりにも体力がなかった。

すると、トラックが止まっている砂利場があった。


今日はトラックの人に許可を貰って、そこにテントを張ろう。

 

おっちゃんにテントを張りたいとなんとか伝え、快く許可を貰う。

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子供達がワラワラと集まってきた。

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前回も書いたけど、止まっている時は礼儀正しい彼らだから写真を撮ったりと片言の英語でコミュニケーションを取れるので楽しい。

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やがて夜が来て、ひとり、またひとりと帰っていった。

 

未だに数人の子供達が残ってたけど、さすがに疲れたからもうテントに入って寝るよ。と伝えると。

 

 


うん。わかったよ。じゃお休み。

といいなんと彼らは、トラックの荷台と、運転席に乗り込んだ。

 

 

 


このトラックは壊れていたし、当然トラックで彼らの村へ行くわけではない。

さっきの話で、僕等は親がいないんだ。と言っていた。
同情をさそう常套句として特に触れなかったけど、本当に親がいなく、このトラックを寝床にして過ごしているのだ!

当然面倒をみるべき大人はいない。みんなで慎ましい夕飯を食べるなんてしない。夕飯すら食べるものがないのだ。

僕も疲れきっていて、食欲もなくトマトを食べたたけだったけど彼らの前でご飯なんて作れないな。

水が欲しいと1人に言われたけど、本当に手持ちの水がなかったので断ったらわかってくれた。

 

 

 

正直ショックだった。
ストリートチルドレンと町で会うことはあっても、まさかこんな身近に沢山いたなんて。

 

 

 

話せば解るし、実際いい子供達だった。
だけど、やはり物凄く不安だった。僕のテントは小さく、荷物を全て中に入れられない。
外に置いておくしかなかったからだ。

襲われることはまずないと思ったけど、盗まれる不安は大きかった。
最悪盗られちゃ困るものだけテントの中に入れて、鍵をしてテントに入り、浅い眠りについた。(とかいって結構熟睡してたけど。笑)


途中目を覚ましては外の様子を伺った。

 

 

 


やがて朝が来た。

自転車にも荷物にも全く触れられた形跡はなかった。

金も、食料もない彼らがだ。僕の荷物に一切触れなかったというのに逆に驚いた。
失礼だけど、正直驚いた。

 

 

そしてすごいなとも思った。

 

 


パッキングを済ませ、出発する時も仲良くなった大半の子供は気持ちよく見送ってくれた。

 

 


数人ついて来て、激しく「ペン!」とか「1ブル」とか言ってきたけど、仕方ない。
さらに押してくれる振りをして、僕の荷物の上にくくりつけていたゴミを漁っていたので、


もう来るな!!と一喝。

 

それでも、ついて来てゴミのなかからウエハースの箱を取り出した時丁度僕が振り返ったら

 

これは貰っていくぜ

 


みたいな事を言われたので、

 

 

 

Okと伝える。

 

 

どうせゴミだし・・・

 

 


こんな感じでエチオピア人の良し悪しを伝えるのは非常に難しい。
だけど、ストリートチルドレンと一夜を共に出来たのは僕にとっても非常にいい経験になった。
本当に大半の仲良くなった子供は礼儀正しかった。

 

 


出発後も休み休みしか上れなかったけど、曇りの天気で涼しく昨日より大分マシでのんびり上っていけた。

 

 


谷から10キロ地点の集落に到着。
水とコーラを補給。マジで助かった。本当にやばかったんだ。実を言うと・・・

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この子めっちゃ可愛かった。

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ずっと走ってついて来て、僕が休憩で止まるたび何故か僕にオレンジをくれようとする優しい子。

 

 

上から下ってきたドイツ人のペーター

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「頑張れ!上まで後8キロだ!!」と

 

 

こういう時のサイクリストの正確な情報がどれだけ嬉しい事か。

 

 

 

ゼーハーゼーハーいって上っていく

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そしてようやくようやく崖を上りきり、町に着いた。

 

 

 

崖を上っているあいだ3台の車が辛そうな僕を見かねて、乗っていけと止まってくれた。
正直3台目は本当に乗ろうかと思ったけど、ぐっと堪えて断った。

 

 


写真じゃ写しきれないけど、所々薄日が差した大地溝帯は本当に本当に綺麗だった。

 

走ってよかったと心から思った。

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1017日目 Fiche ~ 大地溝帯谷底から5キロ地点 103キロ

標高 2830m→3110m→1240m→1630m

 

1018日目 大地溝帯谷底から5キロ地点 ~ Dejen 14キロ 

標高 1630m→2445m

 

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