ビクトリアフォールズには数々のアクティビティがあるけど、その中でバックパッカーに人気なのはバンジージャンプとラフティングで、以前友人がここのラフティングがとてもよかったと言っていたので、是非したいと思っていた。
そしてこういうアクティビティは友達とやりたいと思っていたけど、この宿で一緒に出来る人が見つかって本当によかった。
チアキ君、ショウキ君、マイちゃんと朝7時にピックアップされ、説明を受けビクトリアフォールズのすぐ近くのポイントまで下りていく
流れの弱いところですこし練習をして、
いきなり激流に漕ぎ出す。
漕げ!漕げ!!
腕だけで漕ぐな!体を使うんだ!!!
日本のラフティングのイントラのように優しさはなく、ビリーズブートキャンプの様な軍曹な指示を受ける。
うっひょ~~
すげぇ~~~~~
ガンガン下って行き、テンションはガンガン上がっていく
事前の話では、1~19の激流ポイントがあり、約3時間のラフティングになるとのことで、
『歩き方』には
必ず1度はひっくり返る。
と書いてあった。
それとは引き換え、僕らのボートは順調に濁流を超えていく。
どの濁流もスリリングで楽しかったけど、慣れてくるにつれ、僕らは
やっぱり一度くらいは転覆したいよね。
と余裕っぷりを発揮していた。
転覆がどれほど恐ろしいかも知れずに・・・
それは全行程のちょうど半分くらいの地点だった。
既にどの濁流だったか覚えていないけど。
いつものように濁流に突っ込む。
ボート全体が沈み込み、
そして浮き上がる時、片側だけがはじかれてバランスを崩す。
どぼーーーーん と勢いよく濁流に投げ出される。
こうなることを半ば楽しみにしてたし、ライフジャケットも着てたので落ち着いて浮上するのをまった。
ただ、濁流に飲まれた体は自分の思っていた以上に浮上するのに時間がかかった。
まずここでちょっと焦る
ようやく手にボートの感触が伝わり、息がすえると安心して、グッと顔をあげて息を吸おうとしたら、ボートが上にあり息が吸えない。
濁流でボートが少し上がるたび、空気の感触が伝う。
それを必死に吸いにいき、大量の水を飲む。
これはやばい。マジでやばい
と思った瞬間、ようやく顔が水面に出て息が吸えた。
助かった。
と思ったけど、そこには青空はなく、ひっくり返ったボートの赤いエアポケットだった。
しばらくそこで喘いでいたけど、濁流が侵入してきて息が出来ない時もあり、意を決して再び潜り込み、外に出ようとした。
ライフジャケットを着ているから、それだけのことでも結構大変だったけど、なんとか青空へ顔を出すことが出来た。
顔を出すと、隣に流されていたイギリス人が、「大丈夫か?」と聞いてくれたが、
「大丈夫だ」と答える余裕すらなかった。
つか、大丈夫じゃなかった。笑
軍曹がひっくり返ったボートを直し、元気なイギリス人がボートにあがり、僕を引っ張り上げてくれた。
ボートの上でしばらく喘いで、落ち着くと、みんなかなり流されて、他のボートの救出されていた。
軍曹が他のボートにむけて漕げと指示を出す。
ねぎらいの言葉もなく、「急いでこっちへ移れ!!行くぞ!!」
まじで軍隊かと思った。
あんな怖い思いをしたのは僕だけかと思ったけど、戻ってきたチアキ君とマイちゃんも同じように下敷きになって大量の水を飲んだらしい。
そこからは、他のボートも次々転覆。
流された人を救出して、元のボートへ返す。
一度転覆した恐怖を味わうと、その次からのみんなの連帯感は半端なくあがる。笑
その後、もう一度僕らのボートは転覆したけど、今度は下に入らずにすぐに水面に出れたので、全然怖くなかったけど、かなり流された。
サポート役のカヤックに助けられるのかと思いきや、
あのボートまで泳げ!!
どこまで体育会系なんだ。ここは。
泳ぐったって、流れが速い川では足をバタバタさせたくらいじゃ、全く進まない。
結局違うボートに助けられ、僕らのボートに合流出来た。
そんなこんなで、無事3時間のラフティングを終えた。
リアルに死ぬかと思ったけど、めっちゃくちゃ楽しかった。
ラフティングはもちろんだけど、一人じゃないって本当に楽しい!!
宿に帰ると、違う会社のボートで下っていたイタリア人の女の子が、僕らにハグをした。
生きて帰ってきたわ~~~
と彼女は言う。
体育会系だし、鬼軍曹だし、おまけに生きて帰ることを喜び合っちゃうアクティビティって、なかなかないよな。
めっちゃ楽しいので、ビクトリアフォールズに来た際は是非!!
Shock Wave が最安だと思いますが、そこだと120ドルまでしか下がらなかったけど、他の代理店を通して交渉したら結局100ドルまで下がりました。直営より代理店経由のが安いというアフリカマジック。
ビクトリアフォールズには3社のラフティング会社があるらしいけど、結局3社とも一緒に下るので高い金を払ったから、クオリティが高いとかは一切なさそうでした。