もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2013年 平坦という苦しみ。変わらぬ風景。 カラハリ砂漠走行

この際、この際。

昼間が40度近くの灼熱の中ひたすら太陽にさらされながら、お湯のようになった水を飲みながら走らなければいけないことや、

町が100~200キロおきにしかなく、ほぼ無人地帯をひたすら走らなければいけないことは、

この際だから許そう。


だって、アフリカだもんね。

それに、カラハリ砂漠だもんね。

 

だけどさ、

 

 

ずーーーーっとフラットで、

 

 


ずーーーーーーーーーっと真っ直ぐな道を、

 

 


ずーーーーーーーーーーーーーーーーっと変わらない風景の中走らねばいけないのさ。

 

 

 

マウンからナミビア国境まで約500キロをさ。

 

 

 

マジで頭がおかしくなるんじゃなるかと思った。
ひたすら一本道なのに、進んでるのか戻ってるのかわからなくなる感覚。

 

 

 

 

日本の北海道辺りの、地平線へ続く真っ直ぐな一本道って言うと吟遊的で素敵だけど、

 

 

 


絶望しますぜ。

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くそ暑いのよ。ここ

 

 


次のGS兼ショップまで375キロだよ?

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なんかいろんなものを通り越して笑えてくる。

 

 

 

 

だーーーーっと遊んでみる。

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マジ超暇。走行中なんも考えることない。ひたすら足を動かすだけ。

 

 

 

 


さて、あらかた愚痴った所で、

ブログをはじめます。

マウンを出ると次にゆっくりできそうなのは、ナミビアの首都であるウィントフック。約800キロ。

その間に、確実に物資が補給できそうな中規模以上の町は2つ

 


たったの2つ。800キロで。くそ暑い中カラハリ砂漠で。

 

 


マウンに1週間いたのも、なかなか踏ん切りがつかなかったから。

 

 

 

正直、体力的には問題ないと思っていたけど、問題は心。

 

 

 

ボツワナ側が500キロ。ナミビア側が300キロ。

 

 


町がたった2つと書いたけど、恐らくナミビア側の町にはGSとショップくらいはあるはずだから、あまり心配しないけど、問題はボツワナ側。

 

 


ここからは、なんもないカラハリ砂漠を走っていく。

 

 


結果なにもなさ過ぎてわらけた。

 

 


ブログを始めると言っておいて、なかなか中身が始まらないのは、写真を全然撮ってないから。

 

 

 

だって、マジで景色変わんねぇんだもん。

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しかもカラハリ砂漠って半砂漠地帯で、ちょいちょい草木があるから、あまり砂漠を走ってるって有難みないし。

 

 

 

 

 


途中の町では、水を10リットルとか買わないと走れない世界。

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そんななんもないカラハリ砂漠を走行5日目。
ナミビアとの国境にほど近いところで、ようやくGS兼ショップが見えてきた。

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値段も見ずに、欲しいものを欲望のままカゴに突っ込む。
お金を払って物が買える世界って素晴らしい。

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そこのテーブルで休憩していると、なんとチャリダーがやってきた。

 

 

 


お~~~~~~っと手を振り、彼がこちらへやってきた。

 

 

 

 

「あれ?モシ(タンザニアの町)で会ったよね?」

 

 

 

 


あっ、そういえば!!

 

 

 


彼はジャックと言い、確かにモシで会ったチャリダーだった。
当時彼はモシから、ウガンダルワンダを寄り道して、再びタンザニアに入り、僕とほぼ同じルートでケープタウンまで下ると言っていた。しかも僕よりも早いケープ到着を予定していた。

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その時は、「マジで!?こっからウガンダルワンダ周るの?時間足りなくない?」
と言った。てか無理だと思った。

実際僕のペースもアフリカは全然沈没してないから、そこまで遅くないと思うんだけど

 

 

 

 


実際ジャックはウガンダルワンダを走ってここにいる。

 

 

 

 

すげぇな。

 

 

 

 

それにしてもカラハリ砂漠を走ってきたにしては水が少ない。
どうしてるの?と聞くと

 

 

 

5キロ~10キロおきに一口とか。だって

 

 

 

こんなくそ暑い中よくそんなんでもつな。

 

 

 


逆にジャックが僕の自転車の重たさにびっくりしてた。

 

 

 

どんだけ水積んでんだよ。笑

 

 

 

 

水が少なくても、多くてもやっぱりチャリダーは変態だ。

 

 

 

 

ジャックとしばらく一緒に休憩して、
「今日は国境から20キロくらいのところにあるらしいキャンプ場に行くけど・・・」

 

 

 


というので便乗。久しぶりのペアラン。

 

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つっても、あっという間にちぎられる。早すぎ・・・

 

 

 


GSから8キロ程で国境。

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スタンプを貰い、41か国目

 

 

 

 

ナミビア入国!!!

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3か月のフリービザを貰う。
ナミビアは国境からホスピタリティに溢れていて、

 

 

 


なんとフリーマップ!!

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有難や。

 

 

ナミビアとの国境はちょうどカラハリ砂漠が終わる地点。

 

 

 

風景も若干違ってくる

 

 

 

 

プンバ

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標識もクオリティ高し。

 

 

 

 

 

そして、目当てのロッジ兼キャンプ場へ。

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すげぇ。ウォーターサーバーだ。

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正直昨日の夜の野宿は水が無くて、「あぁ、水をたっぷり使える野宿が出来たら幸せだろうなぁ」と細やか夢を抱いて眠りについた。

 

 

その夢が叶った。
マジで死ぬほど飲んだ。味的にたぶん水道水だろうけど、冷えてる水がこんなに美味いとは。
ナミビアは水道水飲める)

 

 

 

キャンプサイトも最高で、久しぶりのシャワーは天国だった。

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ようやくカラハリ砂漠抜けた~~~~~

 

104日目 Sebitwa 10キロ先 ブッシュ  123キロ  930m

105日目 Ghanzi まで 70キロ ブッシュ  98キロ  1085m

106日目 Ghanzi から 40キロ ブッシュ  112キロ  1075m

107日目 Mamuno まで 60キロ ブッシュ 111キロ  1235m



41か国目  Namibia


108日目 Zelda  キャンプ場 83キロ   1430m 

 

 

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