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自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

2014年 ホスピタリティのかたまり。魅惑のイラン入国

今日はいよいよイランに入国する。
アグラクの町から国境までは本当にちょっとの距離だ。

アルメニアの出国を済ませ、イランとの国境になっている川を超える。

久しぶりにドキドキワクワクする国境だ。

橋を渡ったところにあるイミグレに自転車ごと突っ込む。

手続きとしては至って簡単だった。
入国カードもなくパスポートを渡して、しばし待つ。

別室で指紋を再び取る。
係員が1人しか居ないのと、PCとプリンターの調子が悪いので、ここで時間を食う。


まぁ仕方ない。

 

その後いくつかのチェックポイントを通過。
名前・職業・父親の名前などを簡単な質問に答える。


そして何やかんやで1時間半ほどかかり、入国が完了した。


両替所のレートも良かったのでとりあえず100ドル両替。

(イランでは、クレジットカードやATMが使えない。)


>そんなわけで48か国目イラン入国!!

 

しばらくはアルメニアとの国境沿いの渓谷を走る。このあたりの風景結構すごい。

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イラン一発目の飯。
ケバブとご飯。

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みんなイランのご飯はバリエーションが少なく、いまいちだと言うけれど、
トルコの様にご飯もおかずと扱われ、パンを主食で食べさせるよりも、

こうやって肉と米!!

みたいなご飯の方が走っている身からすれば嬉しい。

ちなみに、ここではよくわからず牛ケバブを注文したから500円位かかったけど、大体飲み物合わせて200円~300円くらい。


それとイランは外国人でも服装の規定がある。
女性は髪の毛を隠し、体のラインがでるような服装な着てはいけない。
このくそ暑いイランでこの規定は本当にキツイ。女性がだけど。
男性はぐっと緩く短パンをはいちゃいけない位


アイスも安い。
15円~45円ほど。

 


この日は国境から70キロ先の町を目指して走っていた。
夕方無事着いて、初めてのイランの町で興奮してバザールに入りフレッシュジュースとアイスを食べ、商店で食糧を買いだす。

安宿もあったけども、既に時間は7時を過ぎているし、宿に入っても楽しめないし、町を抜けてすぐ野宿しようと相成った。

 

ところが、今までずっと荒野だったのに町の先はちらほらと続く住宅地になったしまった。


久しぶりに焦ってくる。
ようやく野宿場所を見つけても人に見つかってしまうし、陽はどんどん傾くし・・・

 

少し幹線道路から離れて、人にテント張れそうな所がないか聞くも、町の公園なら張れるよとしか言われない。


こりゃヤバいなと思ったとき、うちの敷地に張っていいぜという救いの手が差し伸べられた。


マジっすか~!!あざっす。


入ってみるとそこは家ではなく、ハトが飼われているスペースで、一応居住スペースもある。


イラン人は皆親切で、テーブルを片づけてくれて僕らの為にまずスイカを用意してくれた。

そして、英語が堪能なオッチャンがしばし僕らの相手をしてれた。

彼は、ハッサンといい世界中に行ったことのあるビジネスマンだといった。
確かに彼の話は辻褄が合い、地名も驚くほど良く知っている。日本にも20年ほど前に来たことがあり、また行きたいとしきりに言っていた。


そして、この近くに工場があり、中国、韓国にも自分の工場があるという。


へ~。凄いね~。と話半分で聞いていた。


それに気づいたかはどうかは分からないけど、中国や韓国に行った時の写真を見せてくてた。


むむっ。確かに工場があり、本当にかなり金持ちそうだ。

 

だんだんと興味をひかれて、近くの工場を見に行こうと言われて、そうしようという事になった。

 

新車のトヨタピックアップトラックに乗り、走り出した。

 

工場地帯の入口にあるゲートを本当は入ってはいけない時間らしいけど顔パスでサラッと通過。


彼の工場に着いてぶったまげた。


しがない町工場みたいなのを想像していたら・・・

 

 

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なんと車会社の社長さん。

 

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彼のブランドAMICO。

 

凄すぎるでしょ。

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今は主にトラックを作っているらしく、今年中には乗用車の制作にも取り掛かるらしい。

 


車でここもうちの会社、ここも、ここも。そして向こうには私の大学がある。

 

もう想像を超えた人物だったようです。

 

その後ハッサンの自宅(豪邸)も見せてもらい、ようやくハト小屋に戻り夕ご飯を頂く

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うますぎ。

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そして、酒を飲んではいけないはずのイランで、まさかのウォッカ祭りが始まった。


イランでは客人は必ず5杯以上は飲まなくてはいけないんだと言われたら仕方ない。
きっちり5杯・・・で納まるはずがなく、飲みまくり。

 


結局お開きになったのは午前1時。
このスペースで寝かせてもらい、翌朝7時に朝食まで作りにきてくれた。

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感謝を告げて、走り出す。

 

噂通りすげぇ国だ。イラン。

 

 

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