キャンプにおいてもっとも性格の出るのがバーナーだと思います。
今回はキャンプについての必需品。バーナーについて考えてみようと思います。
自転車旅を経て、たどり着いたファミリーキャンプで使えるバーナー
一般的なキャンプで使うバーナーは大きく分けて3つ。
◆ガソリンバーナー
◆OD缶(アウトドア缶)やCB缶(カセットボンベ)を使ったシングルバーナー
◆CB缶を使ったカセットコンロ
に分類されると思います。
バーナーはするキャンプのスタイルや旅のスタイルによっても変化します。
まずは海外の自転車旅のバーナーから考えていきます。
海外の自転車旅はガソリンバーナーで
あまり日本では馴染みが薄いですが海外の自転車旅で手放せないのが、
ガソリンバーナーです。
先進国だけ走ったり、食堂の豊富なアジアだけを走るのであれば不要ですが、
長期で自転車旅行ををしているサイクリストは、ほぼガソリンバーナーでした。
ガソリンバーナーのメリット
・燃料が世界中で手に入るレギュラーガソリンが使える事。
まさにこのひとつのみです。
これだけですが、この理由に勝るものはありません。
どんな貧しい国でも、必ず車は走っているので、余分な燃料を持つ必要がありません。
世界中で燃料を補給できるるというのは、世界を走るサイクリストにとってこれほど心強い事はありません。
ガソリンバーナーのデメリット
・ガソリンは煤がひどく鍋が真っ黒になってしまう。
・定期的なクリーニングとメンテナンスが必要。
・火力調整が難しい。
・プレヒートが必要で、室内では使えない。
・飛行機で持ち運べない可能性がある。(実際僕は一度飛行機で断られなくなく捨てました)
・年々ガソリンの取り扱いが厳しくなっている。
上記のようなデメリットがあるにも関わらず、やはり海外の自転車旅ではガソリンが使えるという事が勝るという事ですね。
ちなみに僕の使っていたガソリンバーナーは
MSRのウィスパーライトインターナショナルでした。ガソリンは煤がすごいのでよく目詰まりがおこります。たびたびトラブルに見舞われましたが、簡単にバラバラに出来るので、メンテナンスやパーツ交換が容易で、海外の自転車旅向きのバーナーでした。
ガス缶のシングルバーナー
OD缶にせよOB缶にせよシングルバーナーは様々なアウトドアシーンで活躍できるアイテムですね。
非常に小型なので、登山や日本を自転車ツーリングするなどの時に重宝します。
シングルバーナーのメリット
・小型で、手軽に扱える。
・最近はOB缶はもちろんOD缶もホームセンターなどで容易に手に出来るようになってきた。
・ガスなので、煤が出ない。
・火力の調整が出来る。
シングルバーナーのデメリット
・氷点下などの使用環境により、火力が不安定になる。
・構造上どうしても風に弱い。
・簡単な調理には向いてるが、家族の料理を作るサイズではない。
ファミリー向きではないにせよ、家族キャンプには必ずバックに忍ばせて、サブのバーナーとして主にお茶を作るようなどに使用しています。
自転車旅でもサブのバーナーとして活躍しました。
日本が誇るカセットコンロ
アウトドアでカセットコンロはちょっと。。。
と思うかもしれませんが、これマジで日本が誇るバーナー文化だと思うんですよ。
こんな気軽にカセットコンロで鍋やアウトドアを楽しめる国なんて、日本以外に僕は知りません。海外でカセットコンロがあったらどんなにいいかと何度思ったことか。
カセットコンロのメリット
・手軽に扱える。
・鍋やフライパンをしっかりと受け止める大きさなので、本格的な調理をすることが出来る。
・OB缶は安いくて日本ならどこでも売っている。
カセットコンロのデメリット
・大きいので、登山や自転車旅には向かない。
・アウトドアっぽくない。
・氷点下などの使用環境により、火力が不安定になる。
・構造上どうしても風に弱い。
大きさ以外はシングルバーナーとほぼ同じですね。
我が家は、昔からお手軽アウトドアを目指しているので、カセットコンロはアウトドアシーンでも必需品でした。
毎回キャンプでは家で使っている普通の岩谷産業のカセットコンロを持っていきました。炭をおこすキャンパーをよそにすぐ調理開始できるメリットは、うちの腹減り子供たちには効果絶大でした。
ただネックはやはり風には弱い事。
町では風なんて全然気にならなかったのに、吹きっさらしの広大な敷地のキャンプ場に着くと、風の強さを実感した。なんて経験ありませんか?
もちろん風よけとして火に風が当たらないようにアルミ板を置いたりしますが、風というのは思った以上にコロコロと風向きが変わり、一向に鍋のお湯が沸かないという事が何度もありました。
これではファミリーキャンプでは一大事。日中遊んだ子供たちは腹ペコです。
そこで我が家か使っているのが
我が家のキャンプバーナーの決定版。岩谷産業のタフまる。
これ。本当に優れものでした。
実際の使い心地は
コンロ自体に外側風防と内側風防の2枚の専用風防が組み込まれていて、キャンプ場の強風もものしません。
さらに風の影響を抑える多孔式バーナーが採用されていて、炎の足が短く風に流されにくいという何重もの風を抑える仕組みが組み込まれており、強風下でも非常に安定した火力をいつでも使うことが出来ました。
使い方は普通のカセットコンロと全く同じです。
普通のカセットコンロからタフまるに切り替えた当初は、逆にあっという間にお湯が沸くので、下ごしらえが間に合わず逆に焦るほどでした。
更に20キロの耐荷重なのでダッチオーブンも載せられます。
なかなかファミリーキャンプでダッチオーブンは難しいかもしれませんが、秋冬の家でのお外ご飯とかの時に寸胴鍋でスープを作れるとかも嬉しいですよね。
しかもそんな重量を支えてくれる風防付きの五徳ですが、容易に分解と組み立てが出来る為、スープなどが吹きこぼれてしまった時なども綺麗に洗えるので衛生的です。
こういうところが日本メーカーの強みだなぁとつくづく思います。
専用キャリングケースもついており、収納が便利で外の物置にも気兼ねなく仕舞っておけます。
本体とキャリングケースは武骨な印象がややアウトドア受けしそうですね。
室内での普段使いはもちろんですが、オプションの焼肉プレートで気軽にBBQをしたり、防災用品としても優秀です。
多少重量もあってかさ張りますが、車利用のファミリーキャンプには全く気にりません。料金も通常のコンロよりも1500円ほど高い程度。