こんにちは。
今日はツーリングでどうしても必要になってくる輪行についてです。
輪行とは自転車を飛行機や電車など乗せる際、
コンパクトにして持ち運ぶというものです。
最近は自転車をそのまま載せられるサイクルトレインなんてのも
多いですよね。
段々とサイクリストに優しい世の中になってきていますが、
飛行機はやはり輪行がどうしても必要になります。
今日は世界各地で輪行をしてきた私がたどり着いた、
段ボールが無くても大丈夫。最強の輪行術
をお教えします。
段ボール不要の最強の輪行術
『飛行機輪行』と聞いて多くの人が思い描くのが、
自転車店からジャイアントなどのスポーツ車の入っていた巨大な段ボールを
貰ってきて、自転車を梱包するやり方だと思います。
でも大きく分けで3つのやり方が存在します。
- 段ボールを使った輪行 ← 一般的
- 自転車をそのまま預ける方法 ← お勧めしない
- 段ボールを使わず梱包する方法 ← 最強
段ボール輪行のメリット・デメリット
◆段ボール輪行のメリット
多くの人が選択するように、これが一番確実と言えば確実ですね。
段ボールに入っているので傷はつきにくいです。
私も旅の前半はせっせと段ボールを探して梱包していました。
◆段ボール輪行のデメリット
実は、段ボール輪行のデメリットは結構あるのです。
日本から海外でレースやツーリングだけを目的を絞った旅行であれば、
段ボール輪行が間違いないと思いますが、長期旅行だと
少し違ってきます。
料金を請求されるようになってきた段ボール
まず、海外では段ボールを手に入れるのが少し厄介です。
日本であれば自転車店に言えば、快く提供してもらえると思うのですが、
海外では、段々とお金を請求されるようになってました。
まぁもちろん微々たある料金であり、気持ちとして置いてくるのも
いいのですが、
捨てられるだけの段ボールにお金を払うのが釈然としません。
どこで梱包するのか問題
もし段ボールを手に入れられたとして、
どこで梱包しますか?
日本の信頼できる流通網であれば、自宅で梱包し
自宅から空港に送り届けることも
抵抗なくできますが、
海外ではそういうわけにはいきません。
私の個人的感想ですが、先進国であっても流通網はそこまで
信用できるものとは言えません。
特に自分の愛車であれば尚更です。
そこで海外では、大型のタクシーを探して予約して、
当日来てくれるかひやひやしてなんとか、高い料金を払って空港へ向かいます。
一度トルコでタクシーが見つからず仕方なく、
トラム(路面電車)と電車で行ったことがあるのですが、死にました。
公共の交通機関を使い自転車の段ボールと荷物のバックを移動させるのは、
出来たけど、ここでは不可能ですと言いたいくらいです。
と言っても、
フルパッキングの自転車で段ボールを抱えながら空港まで
自走というのも、それこそ絶対に不可能だと思います。
梱包せずに自転車をそのまま預ける方法
実はこんな方法もあります。
私も実は数回このやり方で行ったことがありますが、以下の理由のため
お勧めしません。
衝撃に対して無防備。
全方向の衝撃に弱く、前から当たればフォークが曲がるし、横から当たれば
車輪が曲がるリスクがはらんでいます。
航空会社に断られる可能性もある
昔はなんとなく大丈夫な雰囲気もありましたが、
今では厳格にやっている航空会社が多く、普通に断られる可能性もあります。
段ボール不要の最強の輪行術のメリット。
実は段ボールを使わないでやる輪行が楽で、一番強度のある
輪行でした。
メリット
- 段ボールを探さなくてもいい。
- 空港まで自走で行ける。
- 段ボールが無くても、全方向の衝撃に強い。
- 梱包も組み立ても、最も楽に行える
- コンパクトになるのでビニールラッピングや航空会社に断られたことが無い。
こんないいとこいっぱいです。
1と2にある通り、段ボール不要でそのまま空港まで
フルパッキングのまま自走で行けることが非常にいいですね。
まぁ国によっては空港までの道が全て有料の自動車道なんてことも
考えられるので、下調べは必要ですが。
3ですが、一度LCCを利用したことがあり、ラッピングには
無数の衝撃の爪痕が残っていましたが、
自転車は無事でした。
段ボール不要の輪行術のやり方
それではいよいよやり方をご紹介します。
まず、先に述べたように空港までフルパッキングのまま
自転車で行きます。
①
タイヤの空気を抜き、ペダルとサドルを外し
前輪とフロントキャリアをつけたまま、フロントフォークを引き抜きます。
この時ブレーキワイヤーは付けたままです。
②
前輪を後輪に合わせる様にして、タイラップや紐などを使い
動かないようにしっかり固定します。
この時、前輪と後輪でリアディレイラーを挟み込むので、
飛行機で雑に扱われても、ディレーラーが曲がることはありません。
ハンドルはダウンチューブに添わせるように固定します。
③
補強したいところに、ダンボールや布を当てて補強します。
④
このままビニールラッピングにかけてもいいですが、
出来ればビニールシートの様なもので包んであげて、ガムテープで固定します。
⑤
空港にあるラッピングの機械でビニールラッピングを
してもらい、完成です。
ラッピングは大体1000円以下くらいで出来ました。
余談。
タイラップを使ってガチガチにしているので、
すぐ取り出せる所に小型のニッパーやナイフを用意しておきましょう。
以上が私が毎回行っていた、最も楽で最も強度のある輪行術です。
ただ、このやり方だと、細かい傷が入ることもあるので、
自己責任でよろしくお願いいたします。