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フレームが折れて溶接した自転車は、どこまで走れるのか!?レビュー①

こんにちは。ひるまです。

以前の投稿で、一台目の自転車が4年かけて34532キロ走った時に

自転車のフレームが折れてしまいましたと書きました。

 

その時は、日本に一時帰国をしてサーリーのロングホールトラッカーを新調したのですが、

実際フレームが折れて溶接した自転車はどこまで走れるのかレビューいたします。

 

フレームが折れて溶接した自転車は、どこまで走れるのか!?

 

ツーリングにはクロモリフレームがいい理由

海外のロングツーリングにはクロモリフレームが適していると言われています。

 

そもそも『クロモリ』とは

鉄(スチール)にクロモとモリブデンなどが添加されたもので、

強度や振動吸収性に優れており、しなやかで弾力のある乗り心地の自転車になるのが特徴です。

 

『振動吸収性』と『しなやかで弾力のある乗り心地』という事は、

体に感じる振動が少なく、長時間自転車に乗っても

疲れにくいという事ですよね。 

 

見た目も勿論大事ですね。

フレームが細くてトップチューブが地面と水平になっている自転車は

大体クロモリです。

個人の好みによりますが、私はクロモリのフレームの方が好みですね。

 

そして、鉄なのでアルミなどに比べれば溶接が容易だという点です。

海外走行中にフレームが折れてしまっても、現地で溶接して

すぐに走り出すことが可能です。

正直個人的には海外ツーリングにおいては、『溶接できる』と言うのが

最大の魅力なのではないかなと思います。 

 

ただ、デメリットが『重たい事』

 

強度が良くて乗り心地もいいのに、

重たいとやっぱり敬遠してしまいますよね。

 

サイクリングをする分には車体も乗り味も軽いに越したことはありません。 

 

ところが、荷物を60キロほど積むツーリングをする身としては、

車体が数キロ重たくても全く気にならないので、

クロモリはまさに理想の材質と言えます。

 

 

折れてしまった自転車は

 【メーカー名】ケルビム

 

【自転車訪問国】30か国

 

【総走行距離】34532キロ

 

折れてしまった原因

元々ツーリング自転車としてはかなり細身のランドナーだったので、

60キロの荷物を積むとかなりたわみながらの走行となりました。

 

今回折れてしまったのは、右チェーンステーのエンド側。

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最もたわむ場所となり、完全に金属疲労からくるものでした。

 

エチオピア走行中にスポークが折れる様な

「パキッ」

という音が聞こえて、チェックしたのですがスポークは折れてない。

ふと見るとフレームが折れていました。

もちろんショックではあったのですが、半ばまぁそうだよなと思う部分も

ありました。

 

それからどのような流れで乗り切ったのか書いていきます。

 

フレームが折れた自転車を溶接するまでの流れ

絶縁テープで走れるか試してみた

そこは前後150キロは町が無いところでした。

とりあえず、町まで行かなければ話は進みません。

まずは自走できる術を探ってみました。

 

ただもちろん手持ちの工具でどうになる問題ではありません。

持っていて使えそうなのは絶縁テープのみ。

無駄だとは思いつつ、持っていた絶縁テープで補強してみました。

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結果は、ご想像の通り

今にも他の個所が折れそうなくらいフレームが

グワングワンとたわむは、たわみ過ぎて車輪がブレーキに擦れるはで、

とてもとても乗れる代物ではありませんでした。

 

バスを止めて大きな町まで移動。

やはりフレームが折れた自転車は自走はどうしたって出来ないんですね。

勉強になりました。

仕方なくヒッチハイクに切り替えました。

ただ、アメリカみたいにピックアップトラックの様なバカでかい車が

バンバン通るわけではもちろんありません。エチオピアですからね。

ヒッチといってもバスを止めました。

 

日本と違いバス停があるわけではありません。

みんな思い思いの場所で乗り降りしてるので、バスを止めるのは

難なくできました。

 

海外のバスは結構何でもみんな積み込んでくるので、

自転車や荷物を載せてもらうのにも心配はしていませんでした。

 

ただ唯一の心配は

値段です。

町から町までのバスは正規料金があり、

旅人でもぼったくられる事はそこまでありませんが、

 

途中乗車+私はどうしても乗りたい

 

とかだと、はっきり言って相手の言い値に従うしかありません。

 

あまり良く覚えていませんが、常識の範囲内くらいの値段だった気がします。

 

もともと物価の安いエチオピア。少しくらい上乗せされも

あまり痛くありませんでした。

むしろ無事に町につけそうでホッとしました。

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車の整備工場へ行き溶接してもらいます。

基本的に溶接と言えば車の整備工場です。

海外では中規模の町であれば、大抵車の修理工場があります。

日本で溶接できる場所を探すよりもずっと簡単です。

溶接は車の整備工場で出来ます。

 

町についてとりあえず宿を取ります。

まず拠点が無ければ話にならないですからね。

 

ですが、もう一つ重要なポイントとして、

溶接屋の情報を宿の人から聞けること。

すぐに最寄りの整備工場を教えてもらい、行ってみました。

 

ところが、溶接のタイプが違うからここからさらに150キロ離れた町に

行ってくれと言われました。

 

そう言われたら仕方ありません。

宿に帰って宿の主人に訳を話し、部屋にいると

主人が

「この町でも自転車を溶接してくれるところがあったぞ」

と教えてくれました。

 

やはり宿をとるメリットはありますね。

礼を言いすぐ工場へ向かいました。

 

溶接の技術は「とりあえず溶接できたぜ」感があります。

なんという溶接方法かは知りませんが、バーナーで溶かしながら溶接していきます。

 

結構大胆に溶接していきます。

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数分後見事に溶接できました。

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ただ見た目通り「とりえあえず溶接できたぜ」感満載です。

後処理も全くありません。

が、

もともとそこまでは期待していません。

こちらとしても、とりあえず溶接してくれたらOKくらいの気持ちです。

 

さて、少し長くなりましたので、

実際の溶接した自転車はどこまで走れるのかレビューは次回に

させて頂きます。

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