もっと気軽にアウトドア

自転車で世界一周した父が、家族のために気軽なアウトドアに奔走します。

世界一周。進む方向で実は難易度が全く違うって知っていますか?

こんにちは、ひるまです。

 

今日は自転車世界一周のルート選びについてです。

 

 

世界一周は進む方向で実は全く難易度が違います

 

私は世界一周をするにあたってのルート選びに基準はなく

なんとなく走りたい所から決めた目的地へと走るというスタイルでした。

 

結果的には、割と走りやすいコースとなったわけですが、

 

実際に世界を走ってみると、様々な条件により

 

東へ進むのか、西へ進むのか

 

または

 

南へ進むのか、北へ進むのか

 

では、全く難易度が違うという事に気づきます。

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今日は主に私が走った地域を中心に説明していきます。

今日書くのはこっちのルートの方がお勧め。という事ではなく

どちらが、「より楽か」に焦点を当てています。

 

北米大陸

 

強いて言うなら南下がお勧め。でもどんなルートでもOK

 

北米はどんなルートで走ってもほぼ変わりありませんが、

どちらかと言えばやはり南下がお勧め。

 

理由として

アラスカなどの北部は走行シーズンが限られているのと、

メキシコからアメリカに入国が、厳しい事が挙げられます。

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メキシコからアメリカへの入国を待つ車の列。

 

東西の横断はしていないのでわかりませんが、それもどちらを選んでも

あまり変わりないと思われます。

 

 

南米大陸

 

南下のルートの方が、断然楽です。

 

理由はパタゴニアにあります。

パタゴニアは常に西からの強烈な偏西風が常に吹き荒れる土地なので

最南端のウシュアイアから北上すると

ルート的には北西方向へ進むため、

常に向かい風になります。

 

日本の感覚では、たかが向かい風なんてなんともない!

と思われるかもしれませんが、

 

600キロ近い無人地帯を、1日頑張って

数十キロとかしか進めないのは、まさに地獄です。

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ちなみにパタゴニアは南下でも大変な土地です。

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ヨーロッパ大陸 北欧除く

 

どんなルートでもOK

 

ヨーロッパはどんなルートを選んでも問題ありません。

ただルート選びに失敗するとつまらない幹線道路ばっかりを走る羽目になるので

ルート選びは慎重に行いましょう。

 

またシェンゲン協定の90日をオーバーしないようにしましょう。

意外とこれが結構気を遣うんですよね

 

 私は北欧は走っていないので、除外させていただきました。

 

 

西アフリカ

 

南下の方が楽です

 

私は走行していませんが、

サハラには強烈な地方風が北から南へと吹いています。

 

漕がずに30キロほど出るような向かい風は、地獄ですね。

西アフリカも南下の方がいいという意見が圧倒的です。

 

東~南部アフリカ

 

どちらでもOKです。

 

私が走った東~南部アフリカは、喜望峰がゴール地点として最適とか

気分的な事はありますが

難易度としてはどちらから走ってもあまり変わらないと思います。

 

中央アジア

 

西から東へ進む方が楽です。

 

今までは風などの気候的な話でしたが、

中央アジアでは、ビザ(査証)の取りやすさの話です。

 

私が走った中では中央アジアは世界で最もビザに苦戦した地域です。

なぜなら、多くの国のビザは、

 

「〇〇日間有効のビザを発給するから、いついつまでに入ってね」

 

といったざっくりとした日付指定をしてくれるのに対して、

 

中央アジアは、

 

「何月何日からOO週間滞在できるビザを発給します」

 

といった具合で日にちをびっちりと指定されます。

 

しかもトルクメニスタンは5日間のトランジットビザしか取得できず、

トルクメニスタンの次のウズベキスタン、さらに次のタジキスタンのビザまで

申請しておかなければならず、

これが本当に面倒で大変な労力なんです。

 

ただ、面倒で大変なんですが取得できるだけ東へ進むルートはまだましです。

 

問題は、西から東へ進むルート

日本からフェリーで中国へ渡り、ユーラシアを縦断してヨーロッパを目指すというのも

人気のルートですが、

中央アジアのビザ取りに関しては、東へ進むルートより難易度は高いです。

 

ウズベキスタントルクメニスタンとイランのビザがかなり

取りにくいという話で、

多くの人が、トルクメニスタンとイラン走行を諦めて、

カザフスタンからカスピ海をフェリーでアゼルバイジャンに渡るという

ルートを取っていました。

 

ただ、世界を走っていると

やはりイランの様な日本では偏った報道しかされないような国を

実際に走ってみたいと思う気持ちが強くなります。

 

というのも、イランを旅した旅人は口々に

「イランは物凄くよかったよ」と言うからです。

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イランは世界で最も行ってよかった国のひとつ。

 

出来ることならばイランを走りたいと考えているのであれば、

イランのビザを取りやすいトルコでイランビザを取得して

イランで中央アジアの全てのビザを集めるのが、

一番現実的かと思われます。

 

 

まとめ

今回は世界一周の難易度について書かせていただきました。

ただあくまで難易度であって、絶対こちらの方がいいよという話では

ありません。

逆ルートで走っているサイクリストは本当にたくさんいます。

 

自分の思っているルートで走るのが一番だと思います。

 

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