こんにちは。ひるまです。
今日は連続になりますが中央アジアの魅力
トルクメニスタンのお話です。
世界一過酷だったトルクメニスタン走行。
トルクメニスタンってどんな国?
まず、トルクメニスタンってどんな国?って話ですよね。
場所はイラン・ウズベキスタン・アフガニスタンとカスピ海に面しています。
天然ガス資源が豊富で、
噂ではガス代が無料。マッチ代の方が高くつくのでガスは常につけっぱなし
といううわさを聞いたことがあります。本当だろうか。
そして『中央アジアの北朝鮮』と呼ばれるほど、閉ざされた独裁国家です。
情報が厳しく管理されており、報道の自由がほぼ無くどんな国かも
あまり知られていません。
そんなトルクメニスタンですが、走ってみたら
はっきり言って世界一この国が過酷でした。
ですが、びっくりするくらい純粋だったのもトルクメニスタンです。
過酷その① 5日間のトランジットビザしか取れない
トルクメニスタンを観光で訪れたいと思ったら、
旅行会社を通じてトルクメニスタンの観光ビザを申請しなくてはいけません。
ですが、自由旅行は認められておらず航空券やホテル、ガイドなどを
揃えなければなりません。
よっぽどトルクメニスタンが好きならチャレンジするべきですが、
殆どの人が、巨大なガスクレーターの地獄の門だけをみたいとか、
私たちのようにとりあえず、そこを走らなくてはいけないという人たちばかりです。
そこで、殆どの旅人が
周辺国で取得できる5日間有効のトランジットビザを取得して、
サクッと地獄の門と首都観光くらいをして抜けていきます。
ところが私たちは5日間で精いっぱい走らなければなりません。
何故ってトルクメニスタンは。。。
過酷その② 5日間で500キロの砂漠を越える
トルクメニスタンを最短で抜けるとしても約500キロ走らなくてはいけません。
もしかしたら、自転車に乗られている方なら
『5日間で500キロか。まぁ楽勝だな』
と思われるかもしれませんが、
5日と言っても入国審査などいろいろと時間が掛かるので、実質4日半。
しかも。。。
過酷その③ 気温は50度にとどきそうな灼熱の砂漠
これが、本当にきついんです。
真夏のトルクメニスタンは50度まで上がるそうで、私が確認した中でも45度はありました。
こうなってくるとはっきり言って日中は休み休みしか走れません。
簡単に死ねる暑さです
普段は日が落ちたら絶対に走りませんが、
トルクメニスタンは、日が落ちてからが勝負でした。
乾燥した砂漠なので、夜は涼しいですので、死ぬ気で距離を稼ぎました。
夜9時まで走行して翌朝午前3時起床の走行リズムで、
死ぬかと思いました。
なぜそんな夏にトルクメニスタンを走るのかと言うと、
中央アジアのハイライトであるパミールに照準を合わせているために
必然的にトルクメニスタンは夏に走ることになります。
過酷その④ 360度地平線が50キロ続く
日本だったら地平線ってちょっとしか観光名所ですよね。
実際北海道などで地平線を見ると
「おーーーっ」
と感嘆の声が上がりますよね。
ですが、50度に近い砂漠では、360度景色の変わらない地平線が
永遠続くのは絶望します。
一本道で路肩で休憩していると、景色が変わらな過ぎて再び走り出すときに
「あれ?どっちに走ってるんだっけ?」
と暑さも手伝い本気で迷います。
純粋① チャイハナが本当にオアシスの様でした
無人地帯も長いですが、トラックストップの様な食堂のチャイハナが
本当にたまにですが出現します。
中に入るとクーラーも効いていてまるで本当のオアシスの様でした。
純粋② 人が世界一純粋でした
夜ヘトヘトで何とかチャイハナに滑り込み
夜ご飯を注文して食べていると、
「ここで寝ていっていいよ」と声をかけて貰えることもありました。
とても有難く朝まで寝かせてもらう事が出来ました。
まとめ
走る前は
謎に包まれているのはもちろん、少し怖い印象を持ち
さっさと走り抜けて、二度と足を踏み入れることはないだろうと思っていました。
北朝鮮の様に物資が不足して、みんなギスギスしているのかと思っていました。
ところがトルクメニスタンの人達は底抜けに純粋でした。
天然ガスが豊富だからか、町はかなり立派でスーパーや町ではなんでも
手に入りました。
閉鎖されている国だからこそ、保たれている純粋さもあると思います。
体のラインが綺麗に出る民族衣装に身を包む美しい女性。
砂漠のど真ん中にまさにオアシスの様に点在するクーラーの効いたチャイハナ。
心優しいトルクメニスタンの家族たちに
本当に惹かれ癒されました。
いつか自由旅行が出来るようになったら、
ちゃんとトルクメニスタンを旅行してみたいですね