こんにちは。ひるまです。
今日は注意喚起を兼ねて自転車旅中に事故った話を書かせていただきます。
注意喚起!自転車旅行中に事故りました。
皆さまは安全なサイクリングをしていますでしょうか?
「海外走行ともなると、いつも気を張っていなければならない。」
と、思われるかもしれませんが、実は逆なんです。
もちろん、物凄く気を張って走らなければならない場所もあるのですが、
大抵は、見通しの良い直線。広い路肩の走行。などにより
結構ボーっと走っていることも多いんですよね。
そんな私に、天罰が落ちました。
事故の状況
その日の走行もアメリカの路肩の広い見通しの良い直線道路を走行中でした。
突然、
ガッチーーン!!
という物凄い音と共に、前輪が強制ロックされて私は自転車の前方へ投げ出されました。
事故の原因
事故の原因は路上に落ちていたボルトを踏んだことでした。
ボルトのヘッド部分を踏んでしまい、起き上がったボルトが
車輪に巻き込まれて、フロントフォークでロックするように
挟まりました。
後輪がジャックナイフのように上がり、私は前方へ投げ出されました。
事故の被害
投げ出された衝撃で体中が痛みましたが、
どうやら骨折などはなく、打ち身程度で済んだのだとすぐに
分かってホッとしました。
それよりも、自転車の状態が気になり自転車に駆け寄ると
自転車は無残にもこの通りでした。
フロントフォークが激しく曲がり、ハンドルを切ると前輪がフレームの
ダウンチューブにぶつかり自走できな状態でした。
事故後の選択肢
現状にしばし呆然としました。
ありましたが、
その時すでにビザの残り日数が僅かだったので、一時帰国をしなければ
いけない状況だったからです。
自転車をよく見ると、
綺麗にフロントフォークだけが曲がっているのだと分かりました。
実はフロントフォークは車のボンネットのように、ある程度衝撃を受けると
自転車本体を守るために、曲がるように出来ています。
私はその場で修理することを決めました。
修理のやり方 フロントフォークを抜きます
実はフロントフォークを抜くのは簡単なんです。
- ブレーキを開放し、ブレーキワイヤーを外します
- ハンドルを固定してるボルトを緩めます。
- フォークを引っ張り上げているアンカーボルトを完全に引き抜きます。
- アンカーボルトとヘッドキャップを引き抜きます
- ステムを引き抜きます。
- スペーサーを引き抜きます。
- 車体を持ち上げるようにしてフロントフォークを引き抜きます
初めてやるときは、原状復帰が容易なように写真を撮りながら進みましょう。
修理のやり方 曲がったフォークを治しましょう
曲がったフォークを治すなんて、
自転車屋さんでは絶対に受け付けてくれない修理です。
専用工具なんてもちろん存在しません。
なので、てこの原理で只管体重をかけて踏んでいきました。
もちろんちょっとやそっとでは曲がりませんでしたが、
逆に曲がりやすかったらもうその時点でアウトですね。
ゆっくりと確実に少しづつフォークの曲がりを矯正していきました。
その結果
修理の結果
車輪を付けどれらい曲がり直せたか確認すると、
なんとか自走可能なラインまで戻すことが出来ました。
後はフロントフォークを戻すだけなので、
さっきの手順の逆を踏めばいいわけですが、一点だけ注意が必要です。
フロントフォークを引っ張り上げているアンカーボルトですが
締めすぎると割れます
これが割れたら正直荒野では取返しがつきません。
アンカーボルトはハンドルにガタがない所で止めて、固定にはステムを固定している ボルトをきつく締めてください。
修理。その後
私はオーダーメイドフレームだったので、すぐにお店へ連絡して
新しいフロントフォークを作ってもらう様に頼みました。
その新しいフォークを、実家から後日着くであろう
現地の宿に送ってもらい無事交換できました。
※送り先の現地の宿は、日本人宿が安心です。
必ず先に連絡して許可を取ってから送るようにしましょう。
まとめ
今回は私の不注意で事故に遭ってしまいましたが、
ボルトを踏んでの事故は日本でも十分考えられます。
木などでも同じですね。
皆さま気を付けて走行してください。
ちなみに、曲がったフォークで走行するのは危険ですので、
絶対におやめください。