こんにちは。ひるまです。
今日も海外走行の大陸の走り方編です。
今日は中央アジアをまとめました。
ビザ地獄と絶景。中央アジアの走り方
日本からだとなかなか馴染みの薄い中央アジアの国々。
私も走る前は、どんなエリアなのか全く知りませんでした。
でも、
中央アジアってめちゃちゃ魅力あふれる地域なんです。
ただ、ビザや独特のルールが残っており、
簡単に行けるかと言えば、
かなり面倒くささが伴います。
ビザ取がとにかく面倒
まずこれですね。
中央アジアはとにかくビザ取が面倒なんです。
私はそれでも比較的中央アジアのビザが取りやすいイランの
テヘランで全てのビザの手続きをしました。
入国日を事前に決めないといけない
中央アジアのビザは、入国日もバッチリ指定しなければならないので、
約3か月分の走行日程を
前もって決めなくてはなりません。
これが本当に大変でストレスなんです。
(大抵の国は、入国日指定はなく、入国した日から90日とか)
そもそも自転車旅に日程もクソもありません。
走りたいだけ走り、疲れたり天気が悪かったり町が素敵だったら気ままに連泊したり、
素敵なルートを教えてもらえれば、寄り道してみたりと。
それが入国日を決めるとなると、
予定が遅れれば、どんどん後に走行する国の日程が削られてしまいますので、
常にビザに縛られながらの走行になります。
中央アジアのテヘランでのビザ取り方の流れ
イランのテヘランでのビザ取の流れですが、
まず上記の様な走行日程を全て決めて
日本大使館へサポートレターを貰いに行きましょう。
これは、「怪しい人物ではないので、ビザを取らしてあげてね」
という言わば推薦状です。
あとは必要書類を揃えて各大使館へ申請します。
パスポートホールドや、発行日数など国で違うので、
申請する順番も重要です。
予想外の事態も
テヘランでビザ取り中、
後はトルクメニスタンのビザだけだと思った矢先、
予想外の事態が発生しました。
なんとトルクメニスタン大使館が、急に2週間閉館するという緊急事態に陥りました。
もうすでにウズベクとタジクのビザは取っているために、
2週間も後ろに延びてしまうと、とてもじゃないけど走行できません。
そこで私はダメもとで
ビザを申請したところ、あっさり取れて事なきを得ました。
中央アジアは急に国境が封鎖されたり、
大使館が閉館してしまう事もあるので注意が必要です。
イランのビザの延長へ
走行&ビザ取りをしていると、今度はイランのビザの日数が
切れそうになります。
それゆえ
今度はイランビザの延長手続きがしやすい
エスファハーンという町に行き、イランビザを延長しなければ
行けなかったりと、
本当に東奔西走しなければなりません。
入国審査が厳しい
以前こちらの回でも紹介させて頂きましたが、
中央アジアの入国審査は厳しいのですが、
特にウズベキスタンの入国審査の荷物チェックの厳しさは有名です。
治安について ①
中央アジアのハイライト。
ワハン回廊はアフガニスタンとの国境沿いにあり、
外務省のページでもここだけ色が違います。
ですが、旅するレベルでは
そこまでの治安の悪さは感じませんでした。
ただ男尊女卑が根強く残っているのか
妻にだけ石を投げられたりしたことがありました。
他の女性サイクリストも同じような事を言っていたので、
特に女性ソロの方は要注意です。
治安について ②
治安について追記します。
2018年7月29日にタジキスタンで欧米人サイクリスト4人が
ISに襲撃され殺害されるという痛ましい事件がありました。
犯行の手口は、グループで走っていたサイクリストたちを
次々に車ではねて、その後刃物で襲われるという残忍なものでした。
まさか、テロリストの標的になるなんて
夢にも思わなかったので、非常にショックな出来事でした。
テロ行為は、この場所が危ないという事ではありません。
実際にケニアでもよく行っていたショッピングモールが数年後
テロの標的になったなどありました。
世界中で情報収集などの対策と、注意が必要です
野宿について
基本的に中央アジアはテント張りやすいです。
絶景でテントを張る事が出来ます。
ただ、ウズベキスタンは
レキストラーツィア(レギ)という宿泊証明書を
取らなくてはならず、
むしろ宿に
「泊まらなくては」という方が
大変でした。
まとめ
パミール高原です。
ここは中央アジアのハイライトとなっており
サイクリストの憧れの地でもあります。
荒々しくて、とても美しい地域でした。
面倒なビザを取得したり、レギなどの独特のルールに
苦しめられたりしたのも
全てこのパミールを走るためです。
今までの苦労が報われるほど、素晴らしい場所でした。
またパミール以外にも
シルクロード時代の面影を残す雰囲気のある国々は
とても魅力的でした。
今回で大陸の走り方は最後になります。
本当は中東や東南アジアの走り方を書こうとも思ったのですが、
走った日数が少ないので、やめておきます。